POSマルウェアは、目立った活動がしばらく確認されていませんでした。しかし、トレンドマイクロは、2015年9月、「Katrina」、「CenterPoS」と名付けられた 2つの新しい POSマルウェアがサイバー犯罪者の間で販売されているのを確認しました。
続きを読むトレンドマイクロではこの 6月17日前後に、複合機からの通知を偽装したメールによる不正プログラム頒布の攻撃を、世界的に確認しました。これは複合機からのスキャンデータ送信を偽装したマクロ型不正プログラムを含む Word文書ファイルが添付された攻撃メールが広まっているものです。トレンドマイクロのクラウド型セキュリティ技術基盤である「Trend Micro Smart Protection Network(SPN)」の統計データによれば、6月17日に 2000件以上の攻撃メールを集中して確認しています。その攻撃対象は海外が中心ですが、日本でも法人利用者から数十件の問い合わせを受けています。今後も同様の手口の攻撃が発生する可能性がありますので、対策のためにも攻撃について情報共有いたします。
続きを読む家庭用ルータを悪用して個人情報を窃取することは可能ですが、この事実は、まだほとんどの人に知られていません。サイバー犯罪者は、「DNS設定の変更を行なうトロイの木馬型の不正プログラム(DNSチェンジャー)」を利用することで、あまり目立たないルータ関連のネットワークさえも、有効な手口として駆使する手立てを見出したようです。
続きを読むトレンドマイクロは、2014年 10月、「身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)」の亜種「TorrentLocker」を確認しました。このランサムウェアは、およそ 4千の機関や企業で被害が確認され、その大半はイタリアでした。「TorrentLocker」は、「CryptoLocker」といったこれまでのランサムウェアに類似しており、さまざまなファイルを暗号化し、ユーザに金銭の支払いを要求します。「TorrentLocker」は、匿名通信システム「The Onion Router(Tor)」の匿名性を利用し、ネットワークトラフィックを隠ぺいします。これが、「TorrentLocker」の名前の由来になっているようです。
続きを読むLinux などで使用されるオープンソースプログラム「Bourne Again shell(bash)」に存在する脆弱性「Shellshock」の重大性を考えると、この脆弱性を利用した攻撃をさらに確認しても不思議はありません。「Shellshock」に関する報告があってから数時間後、この脆弱性を利用してシステムに侵入する不正プログラム「ELF_BASHLITE.A」が確認されました。また「PERL_SHELLBOT.WZ」や「ELF_BASHLET.A」といったその他の不正プログラムも確認されています。これらは、複数のコマンドを実行する機能を備えており、これによりPC やサーバが乗っ取られることになります。
続きを読む2014年上半期におけるスパムメールの数は、2013年上半期と比較して 60% 増加しました。トレンドマイクロでは、この増加について、いくつかの要因を挙げています。1つは、「DOWNAD」の感染拡大や、「MYTOB」などのスパムメール送信機能を備えた不正プログラムを添付したスパムメールが着実に増加していることです。また、感染を拡大している「UPATRE」やオンライン銀行詐欺ツール「ZBOT」が、不正プログラムをダウンロードする感染媒体として、スパムメールを利用していることも要因の 1つでしょう。2013年のスパムメールの動向として、弊社は、不正プログラム拡散のためにスパムメールが引き続き利用されるだろうと予測しましたが、これは現在も事実のようです。
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