トレンドマイクロは、2014年7月、米国のデザイン・テクノロジー系ブログサイト「Gizmodo」のブラジル版が、攻撃者によって改ざんされていたことを確認しました。この攻撃者は、Gizmodo のメインページを改ざんして、スクリプトを追加しました。このスクリプトにより、ユーザは改ざんされた別の Webサイトに誘導されます。この Webサイトは、スウェーデンのサーバにホストされており、ドメインの TLDには「.se」が利用されていました。攻撃者はまた、このスウェーデンにホストされている Webサイトに、WebShellコードをアップロードし、このサーバを制御し続けることを可能にしました。
続きを読む2014年上半期におけるスパムメールの数は、2013年上半期と比較して 60% 増加しました。トレンドマイクロでは、この増加について、いくつかの要因を挙げています。1つは、「DOWNAD」の感染拡大や、「MYTOB」などのスパムメール送信機能を備えた不正プログラムを添付したスパムメールが着実に増加していることです。また、感染を拡大している「UPATRE」やオンライン銀行詐欺ツール「ZBOT」が、不正プログラムをダウンロードする感染媒体として、スパムメールを利用していることも要因の 1つでしょう。2013年のスパムメールの動向として、弊社は、不正プログラム拡散のためにスパムメールが引き続き利用されるだろうと予測しましたが、これは現在も事実のようです。
続きを読むトレンドマイクロは、スマートメータおよび次世代送電網(スマートグリッド)に関連する脅威について、本ブログ上で取り上げてきました。「すべてをつなぐインターネット(IoE):スマートメータの導入」では、スマートメータやスマートグリッドを紹介し、これらがなぜ危険性をもたらすのかについて述べました。次に、「すべてをつなぐインターネット(IoE):スマートメータ、攻撃のシナリオ」では、スマートメータへの攻撃の危険性を検証しました。今回はその最終回です。
続きを読む2014年6月公開の Microsoft のセキュリティ更新プログラムで、「isolated heap(隔離されたヒープ)」と呼ばれる改善がありましたが、7月のセキュリティ更新プログラムでも、Internet Explorer(IE)に関するいくつかの改善が確認されています。なかでも最も興味深く、また賢明だと思われるのは、IE に存在する「Use After Free(解放後使用)」の脆弱性を利用した攻撃を軽減するように設計された改善策です。本稿では、この改善策を「delay free」と呼びます。この改善策により、参照数が 0 の場合、IE はオブジェクトのヒープ領域を即時に解放しなくなります。
続きを読む2014年3月8日にマレーシア航空370便が消息不明となってから数カ月が経ちましたが、世界は再び新たな悲劇的なニュースに衝撃に受けました。2014年7月17日(現地時間)、ウクライナ上空を飛行中のマレーシア航空17便(MH17)が墜落し、約300人の乗員、乗客が死亡しました。過去の事例と同様に、サイバー犯罪者は早くもこの悲劇的なニュースに便乗しています。
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