「UPATRE」ファミリは、最も悪名高いエクスプロイトキットの 1つ「Blackhole Exploit Kit(BHEK)」がその作成者の逮捕により終焉を迎えた後、注目を集めるようになりました。それ以降、「UPATRE」はスパムメールに最も多く添付された不正プログラムの 1つとして知られています。2014年を通してその傾向は続いており、特に第4四半期では大量に確認されました。弊社が公開した 2014年の年間セキュリティラウンドアップでは、スパムメールに関するさまざまな傾向が取り上げており、本稿では詳細を述べます。
続きを読むサイバー犯罪に対する最近の取り組みにおける成功例の 1つは、2014年6月初旬の「ZBOT」の亜種「Gameover」のネットワーク閉鎖でしょう。おそらく、この事例により高い重要性を持たせたのは、主要な脅威の 1つである「CryptoLocker」に影響を与えたことです。「CryptoLocker」は、「身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)」として悪名高い不正プログラムです。
続きを読む2014年上半期におけるスパムメールの数は、2013年上半期と比較して 60% 増加しました。トレンドマイクロでは、この増加について、いくつかの要因を挙げています。1つは、「DOWNAD」の感染拡大や、「MYTOB」などのスパムメール送信機能を備えた不正プログラムを添付したスパムメールが着実に増加していることです。また、感染を拡大している「UPATRE」やオンライン銀行詐欺ツール「ZBOT」が、不正プログラムをダウンロードする感染媒体として、スパムメールを利用していることも要因の 1つでしょう。2013年のスパムメールの動向として、弊社は、不正プログラム拡散のためにスパムメールが引き続き利用されるだろうと予測しましたが、これは現在も事実のようです。
続きを読む2014年3月8日にマレーシア航空370便が消息不明となってから数カ月が経ちましたが、世界は再び新たな悲劇的なニュースに衝撃に受けました。2014年7月17日(現地時間)、ウクライナ上空を飛行中のマレーシア航空17便(MH17)が墜落し、約300人の乗員、乗客が死亡しました。過去の事例と同様に、サイバー犯罪者は早くもこの悲劇的なニュースに便乗しています。
続きを読むGoogle は、2014年6月3日(米国時間)、64ビット版の「Google Chrome」のリリースを発表しました。Google によると、64ビット版のリリースに踏み切った理由は、Windowsユーザの大半が 64ビット版の Operating System(OS)を使用しているためとしています。64ビット版Windows の普及率は、Microsoft が当初予測したよりも若干ゆるやかとなっていますが、確実に伸びてきており、ソフトウェア開発各社からサポートが受けられることからでも明らかです。しかし残念ながら、64ビット版の不正プログラムが攻撃者によって進められ、普及しているのも、トレンドマイクロでは確認しています。
続きを読む「DOWNAD」(別名:Conficker)は、2014年第1四半期、大企業および中小・中堅企業に影響を与えた 3大不正プログラムの 1つです。これは、多くの企業でいまだ Windows XP が使用されており、この脅威の影響を受けやすいことを示しています。
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