トレンドマイクロは、2015年2月初旬に確認されたAdobe Flash Player に存在する新たなゼロデイ脆弱性「CVE-2015-0313」の解析を続けていましたが、この脆弱性を利用するエクスプロイトコードが感染連鎖の最終でないことを明らかにしました。つまり、「SWF_EXPLOIT.MJST」として検出されるこの不正プログラムは、「BEDEP」ファミリの不正プログラムをダウンロードし、実行します。
続きを読む「CryptoLocker」は、ファイルを暗号化する機能を備え、巧妙化した「身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)」で、2013年10月に初めて確認されました。このランサムウェアは、新しい技術や手法を加えながら絶えず進化し、早期検出を回避して、何の疑いも持たないユーザにファイルを元に戻すための「身代金」を要求します。
続きを読むノルウェーのソフトウェア開発会社でインターネットスイートやWebブラウザ “Opera” でも知られる「Opera Software ASA(Opera)」は、攻撃者によって社内ネットワークのセキュリティが侵害され、期限が失効したデジタル証明書のコードが少なくとも1つ窃取されたことを自社サイトの6月26日付けエントリで公表しました。当該エントリによると、この攻撃者は、入手した証明書を自身が作成した不正プログラムの署名にも活用し、これにより標的とされたコンピュータや、セキュリティ対策ソフトでさえも、この不正プログラムを正規のファイルと見なしてしまう偽装が可能になったと伝えています。そして実際に偽装された不正プログラムが、日本時間6月19日の10時から10時36分までの36分間、Opera の自動更新機能を介して配布された事実を認めています。デジタル証明書の悪用に加え、Opera ブラウザのような正規ソフトの自動更新機能で不正プログラムが配布されてしまったことは、セキュリティ対策を考える上でも大きな影響がある事例と言えるでしょう。
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