オンライン銀行の Webサイトを対象とする不正プログラムは、ユーザから情報のみならず金銭をも収集するよう設計されているため、当然オンライン銀行を使用する人々にとって不安の一因となっています。従って、一部報道では次なる「ZBOT」と言われている「KINS」が登場し、このKINSが「最強」のオンライン銀行詐欺ツールとしてアンダーグラウンド市場で売買され、オンライン銀行詐欺ツール「ZBOT」がこれまで暗躍してきたように今後注意すべき不正プログラムになるのではないかという懸念が浮上してきたことは驚くべきことではありません。
続きを読む「Google Code」とは、開発者がオープンソースのコードやプログラマ向けの各種API、関連ファイル等をホストする Google公式のオープンソースプロジェクト用ホスティングサイトです。トレンドマイクロでは、ブラジル国内のソーシングシステムを用いて、Java で記述された不正プログラムを確認。この不正なJava は、最近作成された ”flashplayerwindows” というプロジェクトから、主に金融機関を狙う情報収集型不正プログラム「BANKER」をダウンロードします。言うまでもなく、このプロジェクトは偽物で Adobe と一切関係ありません。
続きを読む昨年10月に報道を賑わした、国内金融機関のオンラインバンキング利用者を狙って認証情報を詐取する攻撃(国内オンラインバンキング利用者を狙った攻撃、トレンドマイクロが注意喚起)は記憶に新しいところです。トレンドマイクロでは、その後に収集された脅威情報の解析から、同様の日本国内を標的とした攻撃は継続されており、今後は定番化していく危険性が高いものであることを注意喚起します。このような攻撃の被害に遭わないためにも、オンラインバンキングを利用する皆様には、攻撃の手法をよく理解し注意するとともに、対策の徹底を推奨します。 |
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2012年3月20日(米国時間)、「Ministerstvo Vnutrennikh Del(MVD、ロシア内務省)」などにより、フィッシング詐欺を働いていた 8人の逮捕という朗報が届きました。米国の州立アラバマ大学バーミングハム校の Gary Warner 教授は、自身のブログ「Cybercrime and Doing Time」で、直接捜査協力していたセキュリティ企業とトレンドマイクロのリサーチャーが協働していた経緯も含めて今回の逮捕についての詳細を紹介しています。この逮捕劇については、Warner 教授のブログをご参照ください。
続きを読む「独立行政法人情報処理推進機構(IPA)」は、2011年8月3日、「国内のインターネットバンキングで不正アクセスが相次いでいる」として不正プログラムや迷惑メールに対する注意喚起を行いました。本記事では2000年代中盤から主にインターネットバンキングを標的とした攻撃を行い、海外で多くの被害を生み出している通称「Zeus」や「SpyEye」に関連するトピックを中心にインターネットバンキングを標的とした攻撃を解説します。 |
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情報収集を目的とする不正プログラムは、このシリーズ第1回「注目すべき不正プログラム『Top10』」の上位にランク付けされているように、2010年に深刻な脅威を与えた不正プログラムの1つとなっています。そしてこの不正プログラムによる脅威は、2011年も続くことが予想されますが、トレンドマイクロはこの脅威に関する3つの大きな変化を2010年に確認しました。 |
トレンドマイクロは、2011年1月6日、『インターネット脅威年間レポート 2010年度(最終版)』を公開しました。一方、「TrendLabs(トレンドラボ)」が提供する英語ブログ「TrendLabs MALWARE BLOG」にて、グローバルにおける脅威状況の年間レポート(英語情報)が公開されています。
- 2010 in Review: 10 Most Remarkable Malware in 2010
注目すべき不正プログラム「Top10」 - 2010 in Review: 2010’s Most Dangerous List
使用には要注意! サイバー犯罪者が利用するデバイス/ツールとは? - 2010 in Review: No Recession for Cybercrime
「サイバー犯罪」業界に不況なし - 2010 in Review: The Vulnerability Landscape
次々に狙われた脆弱性。全体像に迫る - 2010 in Review: New and Better Ways of Stealing Information
あの手この手で「情報収集」を企むサイバー犯罪者たち - 2010 in Review: The Hype and Reality of STUXNET
「STUXNET」の実像に迫る
今回から4回にわたって、上記記事をもとに 2010年のグローバルにおける脅威トピックをご紹介していきます。
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