トレンドマイクロは、2012年10月16日、複数の米国の銀行を標的とした計画的な大規模な詐欺活動についての記事を公開しました。この一連の攻撃は、新たに開発された「Gozi-Prinimalka」を利用しており、この不正プログラムは、オンライン銀行を狙う不正プログラム「GOZI」と同様の振る舞いを行います。
続きを読むトレンドマイクロでは一連の標的型攻撃「作戦活動(キャンペーン)」を仕掛ける攻撃者たちを監視していますが、前回ブロクで報告したように攻撃が引き続き実行されていることを確認しています。Microsoftは、約2週間前の2012年4月10日(米国時間)に「2012年4月のセキュリティ情報(月例)」を公開したばかりですが、攻撃者たちは、こうした絶好の機会を見逃さず、このセキュリティ情報「MS12-027」に言及されている脆弱性「CVE-2012-0158」を利用して標的とするネットワークに巧みに侵入しているようです。
続きを読むトレンドマイクロは、Microsoft による「2012年4月のセキュリティ情報(月例)」の公開後数日も経たぬ間に、このセキュリティ情報に含まれた脆弱性を利用する不正なリッチテキストファイル(拡張子RTF)が世界各地で流布しているのを確認。この不正なRTFファイルは、セキュリティ情報「MS12-027」に含まれる脆弱性「CVE-2012-0158」を利用します。Microsoft の 4月のセキュリティ情報によると、Microsoft Office や Visual FoxPro、Commerce Server、BizTalk Server、さらに Microsoft SQL Server といった多数の同社製品が影響を受けます。
続きを読むトレンドマイクロでは、2012年3月、Malware Blog や本ブログ上を通じて、ソーシャルエンジニアリングを使った標的型攻撃の事例について報告してきました。
・チベット問題の関係者を狙う標的型攻撃を確認
/archives/4911
・News of Malicious Email Campaign Used As Social Engineering Bait
http://blog.trendmicro.com/news-of-malicious-email-campaign-used-as-social-engineering-bait
・Game Change: Mac Users Now Also Susceptible to Targeted Attacks
http://blog.trendmicro.com/game-change-mac-users-now-also-susceptible-to-targeted-attacks
トレンドマイクロでは、2012年3月中旬以降、話題になっている時事問題に便乗した特定人物宛のメールを複数確認しており、解析を続けています。確認したメールの 1つには、チベット自治区ラサでの抗議活動に関するドイツ首相の声明が記載されているように装っていました。このメールの送信者欄には、チベット人の人権や民主的自由を支援する非営利団体でオーストラリアを拠点とする「Australian Tibet Council(ATC)」の幹部から送られたように見せかけていました。もちろん、このメールは偽装されたもので、メールアドレスは上述の幹部を装うために作成されたものにすぎません。このメールには、Microsoft の Wordファイルが添付されており、ドイツ首相の声明に関する主要部分が記載されているように見せかけていました。この添付ファイルは、ダウンロードされると、トレンドマイクロの製品では「TROJ_ARTIEF.AE」として検出されます。「TROJ_ARTIEF.AE」は、Wordファイルに存在する脆弱性「CVE-2010-3333」を利用して、異なるファイルを作成します。この作成されたファイルは、「TSPY_MARADE.AA」として検出され、特定のシェルコマンドを実行することで、ネットワークおよびシステムの情報を収集する機能を備えています。こうして収集された情報は、不正な Webサイトにアップロードされます。
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