bash の「Shellshock」脆弱性が公表されて以来、この脆弱性を利用する攻撃が多く観測されていることは本ブログでも既にお伝えしています。トレンドマイクロでは全世界で発生している Shellshock脆弱性を狙う攻撃の観測を続けていますが、その中で日本国内にある機器を狙うものも確認されました。
続きを読む2014年1月~6月期の不正送金被害は、約 18億5200万円で前年同期比で約 9倍に膨れ上がったと警察庁が先週発表しました。この中で 1つ特筆すべき点は、大手の金融機関だけでなく、多くの地方の金融機関が狙われているという点です。インターネットバンキングにおける不正送金被害に関して一般の方々からよく聞く質問の 1つが、「大手以外を使っていれば関係ないのでは?」という点です。しかし今回の発表においても、不正送金の脅威に脅かされているのは大手金融機関だけではないということが明らかになっています。また、トレンドマイクロの調べでも、インターネットバンキングを狙った不正プログラム「オンライン銀行詐欺ツール」の現状についてこれまで継続して調査を実施しています。オンライン銀行詐欺ツールの国内検出台数は、2014年1月~6月期において 30,553台と前年同期比で 3.9倍に膨れ上がっています。
![]() |
日本では昨年後半より、「ADW_」という接頭辞がついた検出名が検出台数の TOP3 を独占する傾向が続いています。「ADW_」とはトレンドマイクロ製品において「アドウェア」の検出を表す検出名です。トレンドマイクロがまとめた脅威動向レポート「2014年第1四半期セキュリティラウンドアップ」では、日本における 2014年第1四半期中の検出台数 TOP3 として、下図の結果が報告されています。
続きを読む5月29日のブログでは、ネットバンキングとクレジットカードの情報を狙いセキュリティ対策製品を起動不可にする「VAWTRAK」ファミリーの日本における被害報告増加を報告しました。トレンドマイクロのクラウド型セキュリティ基盤である「Trend Micro Smart Protection Network」(SPN)の検出数統計情報によれば、5月22日に観測された検出台数 3000以上のピークから 6月2日には 165台と収束の傾向がはっきりと出ています。
続きを読む2014年2月24日のブログ記事で報告した Internet Explorer(IE)9、10 に影響するゼロデイ攻撃ですが、最終的な被害としてはオンライン銀行の認証情報詐取を行う不正プログラムの感染につながっていることが確認されました。改ざん被害を受けている正規Webサイトも複数確認されており、同様の攻撃が今後も継続される可能性が高くなっておりますので、速やかに IE11 へのアップデートを行うことを強く推奨いたします。
続きを読むトレンドマイクロでは Internet Explorer(IE)9、10 に影響する未修正の脆弱性「CVE-2014-0322」について、2014年2月17日および 2月21日のブログ記事で報告しましたが、今回、このゼロデイ脆弱性への攻撃が、日本国内における正規Webサイト改ざん事例において発生していたことを確認しました。改ざんサイトにアクセスした利用者は、不正プログラム感染の被害を受ける可能性があります。今後も同様の攻撃が継続して発生する可能性がありますので、脆弱性の緩和策について確認し、可能であれば IE11 へのアップデートを行うことを推奨します。
続きを読む