トレンドマイクロは、2014年5月21日、ブラジルで開催される「2014 FIFA ワールドカップ」を心待ちにするユーザに、観戦チケットを販売した詐欺サイトに関する記事を公開しました。その後、弊社では、このワールドカップに便乗する別の脅威を確認しました。このソーシャルエンジニアリングの手口にだまされたユーザは、オンライン銀行詐欺ツールに感染することになります。
続きを読む脆弱性、特にゼロデイ脆弱性は、攻撃者により頻繁に標的型攻撃の開始点として利用されます。Microsoft Word に存在したゼロデイ脆弱性「CVE-2014-1761」がまさにこの事例に該当します。Microsoft は、2014年3月に公開された「マイクロソフト セキュリティ アドバイザリ (2953095)」で、この脆弱性が「限定的な標的型攻撃」に利用されたことを認めています。その後 Microsoft は、4月の月例セキュリティ情報で、この脆弱性の更新プログラムを公開しました。
続きを読むマクロを利用した攻撃は、2000年代初期に猛威を振るい、メリッサウイルスの存在が大々的に報道されたことで多くの悪名をはせました。しかしながら、その後すぐにマクロを利用した攻撃は、脅威の世界から立ち去り始めました。この主な理由の 1つは、Microsoft により実施された不正なマクロファイルに対するセキュリティ対策によるものと考えられます。もう 1つの考えられる理由は、サイバー犯罪者が単純に新たな攻撃手段へと移行したというものです。
しかし、マクロを利用した攻撃は、さらにもう一度、脅威の世界へ戻ってきたかのように見えます。トレンドマイクロは、2014年4月、マクロ有効ファイルを利用した攻撃を確認しました。
続きを読むトレンドマイクロでは、2014年2月以降、さまざまなアプリケーションに存在する脆弱性を利用した標的型攻撃により、さまざまな企業・団体への侵入があったとの複数の報告を受けています。今回、弊社が確認した標的型攻撃キャンペーン「Siesta」について本ブログで報告します。この「Siesta」は、2013年5月に報告した標的型攻撃キャンペーン「Safe」(英語情報)と同様に、攻撃が密かに実行され、監視の目をくぐり抜けたようです。「Siesta」を展開した攻撃者は、複数の不正プログラムを利用し、特定の企業・団体を標的にしました。狙われた産業は以下のとおりとなります。
続きを読む2013年12月5日(現地時間)、偉大な功績を残した南アフリカ共和国の元大統領ネルソン・マンデラ氏が死去しました。この悲報で、サイバー犯罪者からの日々のスパムメール活動が止むことはなく、今回はこのアフリカの指導者の死が利用されています。興味深いのは、マンデラ氏の死去以前から、ユーザの注意を引くために、スパムメールにマンデラ氏の名前が使われていたことです。通常では、ニュースになりそうな出来事が起きたあとに、このようなスパムメール活動が行なわれます。しかし、トレンドマイクロでは、マンデラ氏の死去以前からスパムメール送信活動が行われていたことを確認しました。11月 には図1 のスパムメールを確認しています。
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