トレンドマイクロは、標的型攻撃への対策に尽力していますが、1つの技術では、企業のネットワークに甚大な影響を与える攻撃キャンペーンから完全に保護できないことを知っています。これは残念ながら事実です。しかし、「仮想環境(サンドボックス)」やヒューリスティック検索などのセキュリティ対策技術を活用し、併用することで、包括的により強固に保護することができます。
続きを読むMicrosoft が 2014年6月10日(米国時間)に公開した定例セキュリティ情報で、Internet Explorer(IE)に存在する「Use After Free(解放後使用)」の脆弱性を利用した攻撃を軽減させる画期的な改善が確認されました。トレンドマイクロが「isolated heap(隔離されたヒープ)」と名づけたこの改善策は、「解放後使用」の脆弱性利用の影響を受けやすい多くのオブジェクトに、隔離されたメモリ領域を用意するように設計されています。
続きを読む標的とした人物に関係のありそうな Eメールの送信は、標的型攻撃で用いられる最も一般的なソーシャルエンジニアリングの手口の 1つです。Eメールは、いまだにビジネスにおいて主要な連絡手段であり、ネットワークに潜入するための攻撃手段として頻繁に利用されます。その結果、標的型攻撃を次の段階へ進ませることになります。
続きを読む標的型攻撃は、その性質上、検出や軽減が困難です。トレンドマイクロでは、2014年6月、日本の政府機関や企業を狙う標的型攻撃キャンペーン「ANTIFULAI」を確認しました。なお、「2H 2013 Targeted Attack Trends(英語情報)」で、弊社が解析した標的型攻撃に関連した事例のうち、80% が政府機関を狙ったものであることを報告しています。
続きを読むトレンドマイクロでは、外出先で安全にネットワークに接続することの難しさについて取り上げてきました。このことは、特に休暇中に当てはまるでしょう。滞在先を探す際、インターネットアクセスがあるかどうかが、最も重要な要素となっています。実際、多くのホテルや宿泊施設では、Wi-Fi が使用できることは、不可欠なサービスの 1つです。楽しく穏やかな休暇を目の前にして、インターネットは安全にアクセスできて当然と考えるのも無理はありません。
続きを読む脆弱性、特にゼロデイ脆弱性は、攻撃者により頻繁に標的型攻撃の開始点として利用されます。Microsoft Word に存在したゼロデイ脆弱性「CVE-2014-1761」がまさにこの事例に該当します。Microsoft は、2014年3月に公開された「マイクロソフト セキュリティ アドバイザリ (2953095)」で、この脆弱性が「限定的な標的型攻撃」に利用されたことを認めています。その後 Microsoft は、4月の月例セキュリティ情報で、この脆弱性の更新プログラムを公開しました。
続きを読む「Cryptography(暗号技術)」は、2014年に入ってから狙われ続けているように見受けられますが、実際のところ、暗号技術は常に攻撃にさらされており、そのために日々進化し続けていると言えるかもしれません。暗号技術に対して常に注意を払う必要があると認識を持つことは良いことです。なぜなら、暗号技術への脅威は、今年 4月に発覚した脆弱性「Heartbleed」のように非常に破壊力があり、RC4 や MD5、SHA1、Dual_EC_DRBG といったさまざまな暗号アルゴリズムは、以前から「問題」を抱えています。個人的には、このようなアルゴリズムはもはや利用すべきでないと考えています。
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