企業に対する攻撃について言及する際、狙われる対象者として、しばしば各個人ユーザ、あるいは大企業のどちらかが挙げられます。しかし実際のところ、多くのサイバー犯罪から狙われるほとんどが大抵中小企業です。本記事では、どのようにして台湾の中小企業が攻撃を受けるのか、そしてこうした事例から他の企業は、何を学べるのかを見ていきます。
続きを読むトレンドマイクロの脅威調査機関である「Forward-looking Threat Research(FTR)」では、さまざまな調査を行っていますが、その調査の中で、日本での被害が 96%以上を占めるオンライン銀行詐欺ツールの攻撃キャンペーンを確認しました。オンライン銀行詐欺ツールとは、オンライン銀行口座の不正操作による金銭窃取を最終的な目的とする不正プログラムの総称です。現在では、正規オンライン銀行Webページ上で各種認証情報の入力を促す偽のポップアップを表示し、情報を詐取する手口が中心的になっています。日本に特化したオンライン銀行詐欺ツールの攻撃については、2012年10月29日のブログ記事、2013年2月14日のブログ記事、「2013年第1四半期セキュリティラウンドアップ」などで触れていますが、今回確認された攻撃は、その後も継続して日本を狙う攻撃が拡大傾向にあることを示すものと言えます。
続きを読む2013年7月3日(米国時間)、米国のモバイルセキュリティ企業が Android端末上に存在する脆弱性を確認したと発表。これによると、確認された脆弱性により、インストールされたアプリは、ユーザに気付かれることなく改変される恐れがあります。問題の脆弱性は Android のバージョン1.6(Donut)以降の端末に存在するため、ほぼすべての Adnroid端末が影響を受けることになります。現在、「Samsung Galaxy S4」のみ、この脆弱性に対するパッチが施されています。
続きを読むトレンドマイクロでは、これまで法的機関や各セキュリティ関係者と協力して、サイバー犯罪関連捜査に何度も貢献してきました。
・明らかになった巨大ボットネットの正体 - 史上最大規模のサイバー犯罪を摘発
/archives/4600
・警察を装ったランサムウェアの主犯格を逮捕
/archives/6689
今回、台湾の犯罪捜査局である「内政部警政署刑事警察局(Taiwan Criminal Investigation Bureau(CIB))」は、トレンドマイクロの協力の下、2013年4月下旬に発生した標的型攻撃による個人情報窃取事件を解決し、CIB により攻撃者の 1人が逮捕されることになりました。この標的型攻撃には、「Remote Access Tool(RAT)」として悪名高い「Gh0st RAT」が関与していました。このRAT は、トレンドマイクロでは「BKDR_GHOST」または「TROJ_GHOST」として検出され、標的型攻撃において頻繁に用いられていることで知られていますが、攻撃者だけでなくサイバー犯罪者からも幅広く利用されています。
続きを読む「TrendLabs(トレンドラボ)」では、自身の活動を隠ぺいさせる目的で正規のアプリケーションを悪用する「PoisonIvy」の検体を入手しました。「BKDR_POISON.BTA」として検出される ”newdev.dll” は、これまでの PoisonIvy が用いた手法と異なり、「DLLプリロード攻撃(別名:バイナリの植え付け)」として知られる手法を利用します。DLLプリロード攻撃は、実行された正規アプリが同じフォルダに存在する正規ファイルの同名ファイルを読み込んでしまうことを狙ったものです。これにより、ユーザは正規アプリや無害な文章ファイルを開いたつもりでも、その裏で不正プログラムが実行されてしまいます。
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