我々セキュリティ業界は、成功した攻撃の解析・調査を通して標的型攻撃について痛感させられ、多くのことを学んできました。そこから実感し、これまでに明らかになってきたのは、我々が現在いる「戦場」についてどれほど慣れていないかということと、不慣れであるがために、セキュリティ業界はこうした攻撃を対処するには何が必要なのかということを解明することができていないということです。では、なぜこういった状況が発生しているのでしょうか。本当に攻撃者は、優位な立場にあるのでしょうか。その答えは、残念ながら「YES」です。
続きを読む現在ではさまざまなソーシャルメディアが利用されるようになっています。しかし、その利用者が増えるに従い、攻撃者により脅威頒布のインフラとして悪用されるケースも増加しています。また、明確な攻撃の意図を持っていないユーザの行動によっても結果的に脅威が拡散されてしまうこともあります。
今回、トレンドマイクロは、そのようなソーシャルメディア上での脅威拡散の事例として、Twitter上での不審な投稿の増加を確認しました。投稿には一般的に「ブラウザクラッシャー(通称、ブラクラ)」に分類される、不正な Webサイトの URL「hxxp://wi<省略>rr.in/real.alaertstorm.html」が含まれています。 |
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トレンドマイクロの CTO である Raimund Genes は、2013年に発表した「2013年におけるセキュリティ予測」のなかで、既存の不正プログラムが徐々に改善されることを予測しています。つまり不正プログラムの作成者は、新たな脅威を拡散するのではなく、ツールをさらに改良するか、またはどのようにこれらの攻撃を行うかといったことに焦点を当てます。
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