2015年1月も半ばを過ぎ、そろそろ今年の計画を立てる時です。しかし、まずは 2014年の脆弱性を振り返り、そこから何を学ぶことができるか、少し考えてみましょう。
続きを読む2014年10月に確認された「Secure Sockets Layer(SSL)」に存在する脆弱性「Padding Oracle On Downgraded Legacy Encryption(POODLE)」への修正プログラムは徐々に適用され始めています。トレンドマイクロは、12月、「Transport Layer Security(TLS)」の実装に、「POODLE」と同様の脆弱性が存在する可能性を確認しました。この脆弱性を利用した攻撃が行われると、TLS によって安全が確保された接続が、特定の条件で「Man-In-The-Middle(MitM、中間者)攻撃」に脆弱となり、暗号化されたトラフィックが攻撃者によって解読される可能性があります。
続きを読むインターネット利用者にウイルス感染させる目的の Web改ざん攻撃が後を絶ちません。この Web改ざんを起点とした脅威連鎖において、常套手段として利用されているのが「脆弱性攻撃キット(Exploit Kit)」と呼ばれる攻撃ツールです。攻撃者は改ざんした正規Webサイトから用意した不正サイトへ利用者を誘導しますが、脆弱性攻撃キットにより攻撃者はクライアントの脆弱性を攻撃する不正サイトを簡単に構築することができます。今回トレンドマイクロで国内からのアクセスが確認された脆弱性攻撃サイトに対し調査を行った結果、特にインターネット上で一般的に利用されている、Java、Adobe Flash、Silverlightといった技術の脆弱性が特に狙われている実態が明らかになりました。
続きを読むトレンドマイクロでは、Linux などで使用されるオープンソースプログラム「Bourne Again shell(bash)」に存在する脆弱性「Shellshock」を利用して Simple Mail Transfer Protocol(SMTP)サーバを狙う新たな攻撃を確認しました。エクスプロイトコードを侵入させるために攻撃者は Eメールを利用しました。脆弱性を抱える SMTPサーバ上でこのエクスプロイトコードが実行されると、「JST Perl IrcBot」として知られる Internet Relay Chat (IRC)ボットがダウンロードされ、実行されます。実行後に、この IRC ボットは自身を削除しますが、これは監視から逃れ検出を回避するためと考えられます。
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