トレンドマイクロは、2014年12月、ファイルを暗号化して身代金を要求する「Cryptoランサムウェア」の亜種が欧州を中心とした地域で急増したことを本ブログで報告しました。こうした被害は、特にスペインやフランス、トルコ、英国で確認されました。本稿では、「REVETON」として知られる別の「身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)」の亜種について取り上げます。このランサムウェアは、新しい感染経路で PC に侵入することが米国で確認されています。新しい感染経路とは、従来の EXEファイルでなく、DLLファイルを利用する方法です。
続きを読むトレンドマイクロは、2014年 10月、「身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)」の亜種「TorrentLocker」を確認しました。このランサムウェアは、およそ 4千の機関や企業で被害が確認され、その大半はイタリアでした。「TorrentLocker」は、「CryptoLocker」といったこれまでのランサムウェアに類似しており、さまざまなファイルを暗号化し、ユーザに金銭の支払いを要求します。「TorrentLocker」は、匿名通信システム「The Onion Router(Tor)」の匿名性を利用し、ネットワークトラフィックを隠ぺいします。これが、「TorrentLocker」の名前の由来になっているようです。
続きを読む2014年9月1日(米国時間)、iPhone など Apple社製品から使用できるクラウドサービス「iCloud」がハッキングされ、100人以上の有名人のプライベート写真が流出した事件で、インターネット上は大騒ぎとなりました。この事例をソーシャルエンジニアリングのエサとして利用しようと意欲的なサイバー犯罪者が現れるのは時間の問題だったでしょう。実際、トレンドマイクロでは、流出した写真を探すユーザを狙った新しい脅威を確認しました。
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