2015年1月初旬、不正なマクロに関する脅威の増加についてMicrosoft は、注意を促しました。問題の不正なマクロは、スパムメール経由で拡散され、Microsoft Office の WordファイルおよびExcelファイルに埋め込まれています。そして、トレンドマイクロでも同様に、この脅威の急増を確認しています。
続きを読む企業や組織でセキュリティに従事する現場担当の方々は、日々のインシデント対応や、セキュリティレベルの向上を目指す中で、様々な疑問に直面していると思います。どんな対策をどこまでやれば安全なのか?ネットワークに脅威が侵入してしまったときに何をすればよいのか?本連載「すぐに役立つセキュリティ対策」では、トレンドマイクロのエキスパートたちが、お客様からの調査依頼対応やインシデントハンドリングの中から得たセキュリティ専門家としての知見を、すぐに業務に活かせる形で提供してまいります。前回は問題端末の特定には、事前の準備、内部統制による管理が不可欠という話でした。今回は、問題端末に対する不審ファイル特定の調査の中で、ほぼ定番のようになっている「端末をネットワークから外す」対応、いわゆる「抜線」対応について述べます。
続きを読むトレンドマイクロは、2015年3月18日、「Nuclear Exploit Kit」による不正活動の兆候を弊社クラウド型セキュリティ技術基盤「Trend Micro Smart Protection Network」のフィードバックにより確認しました。今回、「Nuclear Exploit Kit」は、同年3月に修正されたばかりの Adobe Flash Player に存在する脆弱性「CVE-2015-0336」を利用するように更新されていました。
続きを読むフィッシング詐欺サイトや通販関連詐欺サイトなど、いわゆる「ネット詐欺」が 2014年を通じ一般のインターネット利用者に被害を与えてきました。その傾向は現在も継続中ですが、トレンドマイクロでは継続して「Apple」のブランドに便乗し利用者の様々な情報を狙う不審なサイトの存在を確認しています。特に 2014年は Apple関連のフィッシング詐欺サイトが、その前年 2013年の 3倍以上に急増(2013年:約23,300件、2014年:78,300件)しており、本ブログでも Apple関連のフィッシング詐欺サイトをツールにより簡易に構築する手口について報告しておりました。
図1:2013~2014年の Apple関連フィッシングサイト数推移
「身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)」は、一般ユーザにとって深刻な問題の 1つです。トレンドマイクロでは、2015年に入ってからも、ランサムウェアやファイルを暗号化する「Cryptoランサムウェア」の亜種を複数確認しています。これらの不正プログラムは、それぞれ独自の不正活動を行いますが、今年3月、弊社は「PE_VIRLOCK」として検出されるランサムウェアのファミリを確認しました。この不正プログラムは、PC画面をロックするだけでなく、ファイルに感染します。これは、ランサムウェアとしては初の事例です。
続きを読む