2015年1月20日以降、Adobe Flash Player に存在する深刻なゼロデイ脆弱性が確認されました。Adobe は、この脆弱性に対する修正プログラムを週末から順次公開しており、自動アップデートを有効にしているユーザは最新バージョン(16.0.0.296)に更新できます。トレンドマイクロは解析により、この脆弱性を抱えたコードが修正されていることを確認しています。
続きを読むトレンドマイクロは、2015年1月20日以降、弊社のクラウド型セキュリティ基盤「Trend Micro Smart Protection Network(SPN)」からのフィードバックを通じて、「Angler exploit kit(Angler EK)」に利用される不正な Flashファイル(拡張子SWF)の検体を入手しました。これらの検体は米国のユーザから入手したものです。弊社では、この検体の 1つは、セキュリティリサーチャーの Kafeine氏が報告した Flash Player に対するエクスプロイトと同一のものであると考えています。しかし、感染経路は Kafeine氏が報告したものと異なっていました。
続きを読む2015年1月、北朝鮮の国営通信社「朝鮮中央通信」(www.kcna.kp)の Webサイト上に不正コードが組み込まれており、不正プログラムが拡散しているとの報道がありました。Webサイト上の写真の 1つには不正プログラムが仕組まれていることが確認され、この Webサイトや関連するページを訪れたユーザを対象にした水飲み場型攻撃の一部となっていると思われます。
続きを読む台湾で開催された情報セキュリティ国際会議「Hacks in Taiwan(HITCON)」で、複数のオンラインゲームを利用した攻撃に関する報告が行われました。この攻撃により、正式発売された 2つの人気のオンラインゲームが改ざんされ、PC上に不正プログラムがダウンロードされました。HITCON はトレンドマイクロと共同でこの攻撃の被害者となりうるユーザに削除ツールを提供しました。その際、弊社は被害を受けたゲームプロバイダと協力し、この攻撃に対処することができました。
続きを読む企業が標的型サイバー攻撃に対処する必要に迫られるのは時間の問題であるというのは誇張ではありません。トレンドマイクロでは、2014年、多くの企業が見えない敵と戦うのを確認してきました。最近の攻撃事例で非常に大規模なものは Sony Pictures への不正侵入でしょう。この攻撃により、大量の情報漏えいなど多くの問題が企業で発生しました。脅威からユーザを保護するセキュリティ企業として、弊社は、見えない敵を “見えるようにする” 努力を続けてきました。2014年のサイバー攻撃から学んだ一番重要なこととは何でしょうか。そして、2015年はそれをどう生かすことができるでしょうか。
続きを読む「HAVEX」は「Remote Access Tool(RAT)」で、産業制御システムを狙った攻撃で重要な役目を担っていることが確認されてから、セキュリティ業界で注目されるようになりました。「HAVEX」はセキュリティ企業によって検出名が異なり、「Dragonfly」、「Energetic Bear」、「Crouching Yeti」としても知られています。トレンドマイクロがこの不正プログラムを監視していたところ、興味深い発見がありました。
続きを読む2014年12月中旬以降、韓国において原子力発電関連の情報漏えいが発生し、大きく報道されています。 これに伴い、この情報漏えいを行った攻撃者と見られるグループからは、韓国電力公社配下の韓国水力原子力発電(Korea Hydro & Nuclear Power、KHNP)に対し破壊的な不正プログラムによる攻撃を行ったとの声明も報じられています。この問題になっている「破壊的な不正プログラム」は、感染PC のハードディスクを破壊するため、「マスター・ブート・レコード(MBR)」を「一掃」するように設計されています。また、標的システムへの侵入には、韓国で広く使用されている文書ソフトウェア「アレアハングル」で作成された文書ファイル(拡張子HWP)の脆弱性を利用したと考えられています。また、問題の HWP の文書ファイルを開封させるために様々なソーシャルエンジニアリングの手法が利用されていました。
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