トレンドマイクロは、2014年のクリスマス商戦前に、新しい POSマルウェアを複数確認しましたが、その際に報告しなかったことが 1点ありました。それは、有効な証明書を利用してファイルにデジタル署名がされていたことです。弊社の調査によると、POSシステムを狙ったこうした攻撃は巧妙化してきており、コード署名や高度な暗号化はますます一般的になってきています。弊社ではまた、この POSマルウェアが不正プログラム「Anunak」に関連するサイバー犯罪者集団と関係していることを確認しました。「Anunak」はサイバー犯罪者集団「Carbanak」とも関係していることをセキュリティ企業「Fox-IT」が報告しています。
続きを読むトレンドマイクロは、2015年2月初旬に確認されたAdobe Flash Player に存在する新たなゼロデイ脆弱性「CVE-2015-0313」の解析を続けていましたが、この脆弱性を利用するエクスプロイトコードが感染連鎖の最終でないことを明らかにしました。つまり、「SWF_EXPLOIT.MJST」として検出されるこの不正プログラムは、「BEDEP」ファミリの不正プログラムをダウンロードし、実行します。
続きを読むトレンドマイクロは、2015年2月2日、Adobe Flash Player に存在する新たなゼロデイ脆弱性を報告しましたが、この脆弱性に対応する更新プログラムが Adobe から公開されました。この脆弱性は、Internet Explorer(IE)や Firefox、Chrome など、すべての主要なブラウザを介して攻撃することが可能です。ただし、Chrome はブラウザのサンドボックス機能によって Flash のプラグインから保護されているため、Chrome のユーザはこの攻撃から守られています。なお、この更新プログラムにより、Flash Player の最新バージョンは 16.0.0.305 となりました。
続きを読むトレンドマイクロは、2015年2月2日に本ブログ上で報告した Adobe Flash Player に存在する新たなゼロデイ脆弱性に関して、このゼロデイ脆弱性を利用した攻撃に用いられたエクスプロイトキットを特定する有益な情報を入手しました。Adobe は、この脆弱性「CVE-2015-0313」に関するセキュリティ情報で、今回の脆弱性が現行のバージョンに影響を与えることを報告しています。なお、バージョン 11.x およびそれ以前のバージョンは影響を受けるソフトウェアから除外されました。
続きを読むトレンドマイクロは、Adobe Flash Player に存在するゼロデイ脆弱性を新たに確認し、不正広告(malvertisement)経由で攻撃が実行されていることを確認しました。このゼロデイ脆弱性「CVE-2015-0313」は、Adobe Flash Player の最新バージョンに影響を与えます。弊社の初期解析によると、難読化技術と感染フローの類似性から、この脆弱性は「Angler exploit kit(Angler EK)」を利用して実行された可能性があることが示唆されています。
続きを読むLinux GNU Cライブラリ(glibc)に存在する脆弱性がセキュリティ企業「Qualys」によって確認されました。この脆弱性「CVE-2015-0235」が利用されると、Linuxのオペレーティングシステム(OS)を搭載する PC上で任意のコードを実行することが可能になり、結果的にサーバーの乗っ取りや不正プログラム感染させることができます。「Heartbleed」や「Shellshock」、「POODLE」と同様に、この脆弱性は「GHOST」と名付けられました。その後の調査により、この脆弱性は深刻であるものの、攻撃に利用するのが難しく、攻撃の可能性は極めて低いことが判明しました。
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