マクロを悪用した不正プログラムは、古くから利用されてきました。しかし、2014年後半以降、この不正プログラムを利用した攻撃が目立ってきています。図1は、Microsoft の Wordファイルに表示されるセキュリティの警告です。マクロは初期設定で無効になっています。今回は、この警告がなぜ重要なのかを考える良い機会になるでしょう。
続きを読むWindows OS に存在するゼロデイ脆弱性「CVE-2014-4114」(別名:Sandworm)の更新プログラムがすでに公開されているにも関わらず、トレンドマイクロではこの脆弱性に関連する新たな攻撃を確認しました。今回の攻撃では、新しい検出回避技術が利用されていました。
続きを読む2014年 10月 14日(現地時間)、3つのゼロデイ脆弱性「CVE-2014-4114」、「CVE-2014-4148」、「CVE-2014-4113」が報告され、Microsoft は 10月の月例セキュリティ情報でこれらのゼロデイ脆弱性に対応する更新プログラムを公開しました。「Sandworm」としても知られる脆弱性「CVE-2014-4114」は、利用されると、攻撃者は容易に不正プログラムを作成することができます。
続きを読むWindows OS に存在するゼロデイ脆弱性「CVE-2014-4114」を利用した諜報目的のサイバー攻撃が、「Sandworm Team」と呼ばれるロシアのサイバー攻撃集団によるものであることは本ブログでも既報です。トレンドマイクロでは、この攻撃に関連した不正プログラムやドメインの解析から、「Sandworm Team」は、GE Intelligent Platform の監視制御パッケージソフトウェア「HMI/SCADA – CIMPLICITY」を主に利用するユーザを標的としている可能性を確認しました。「Sandworm Team」は、CIMPLICITY で使用されるファイル(拡張子 cim およびbcl)を攻撃媒体として利用しました。また、CIMPLICITY を標的としていたさらなる証拠として、これらの不正プログラムは、環境変数「<CIMPATH>」を利用して、侵入した PC内の CIMPLICITY のインストールディレクトリにファイルを作成していました。
エクスプロイトキットは、長い間サイバー犯罪者の武器の 1つとなっています。ここ数年間で最も有名なエクスプロイトキットの 1つは、「Blackhole Exploit Kit(BHEK)」です。2013年、BHEK の作成者が逮捕された際、このエクスプロイトキットに関する報道は最も過熱しました。
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