「Blackhole Exploit kit(BHEK)」は、ユーザに影響を与えるエクスプロイトキットとしてもっとも知られていますが、ロシアのアンダーグラウンドでは、他のエクスプロイトキットもよく知られています。本記事では、これら他のエクスプロイトキットの仕組みと違いを見ていきます。
続きを読む2013年8月19日以降、匿名通信システム「Tor」への接続ユーザ数が著しく増加しており、この急増の要因について、さまざまな憶測が飛び交っています。8月19日は、米国の「National Security Agency(NSA、国家安全保障局)」の監視プログラム「PRISM」から逃れようとする最初の日だったのでしょうか。あるいは、ヨーロッパ圏のインターネットサービスプロバイダによる BitTorrent検索サイト「Pirate Bay」といった Webサイトへのブロックを回避して、同地域のインターネットユーザが最新の米国のケーブルTV・シリーズを Tor経由のみでダウンロードしていたのでしょうか。そのどちらでもありません。Tor への接続ユーザ数の急激な増加は、ボットネットにより Torネットワークが悪用されたのが原因と考えられます。
続きを読む「ONLINEG」は、オンラインゲームの個人情報を収集する不正プログラムとして一般的に知られていますが、今回、バックドア機能を備えた亜種が確認されました。「TrendLabs(トレンドラボ)」では、2013年7月下旬、オンラインゲームを狙う不正プログラムの亜種である「TSPY_ONLINEG.OMU」を確認。この亜種は、一般的な情報収集の動作に加え感染コンピュータにバックドア型不正プログラムのダウンロードも行うことで、感染コンピュータを危険な状態にさらし、さらなる攻撃を仕掛けます。
続きを読む依然として世界中で確認されているボットネット「Andromeda」。このボットネットは、2011年に初めて報告され、「Blackhole Exploit kit(BHEK)」関連のスパムメールなどが発端となり、キーロガーやSOCKSプロキシ、ルートキットなどを拡散する際に利用されています。トレンドマイクロは、2013年3月上旬、新たな改良が加えられた Andromeda を再び確認。そして今回、このボットネットに大幅な改良が加えられる投稿をアンダーグラウンドフォーラムで確認しました。
続きを読むトレンドマイクロでは、自身を隠ぺいするエクスプロイトキットが2013年に登場すると予想しています。このようなエクスプロイトキットが初めて確認されたのが、2013年2月上旬に登場した、「WhiteHole Exploit Kit(WHEK)」でした。WHEKは、今年1月にも話題にのぼった問題の脆弱性「CVE-2013-0422」を含む複数の脆弱性を利用しました。
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