トレンドマイクロは、Android OS を搭載した端末(以下、Android 端末)に存在する脆弱性を利用し、ユーザ端末のルート権限を取得しようとする不正アプリを多く確認してきました。2013年6月に確認した「ANDROIDOS_OBAD」は、そのような脆弱性の利用を強化し、さらに高度な活動を行う不正アプリです。この不正アプリは、端末からのアンインストールを回避する機能を実装しており、またさらに他の不正アプリをユーザにわからないようにダウンロードし実行します。
続きを読むトレンドマイクロは、2013年2月下旬、「Remote Access Tool(RAT)」である「RARSTONE」について本ブログで報告しました。このRARSTONE は、同RATより古くから知られている「PlugX」と類似した特徴をいくつか備えています。そして、同年4月、ソーシャルエンジニアリングの手口として「ボストン・マラソン同時爆破事件」に便乗した標的型攻撃において、このRATが利用されていました。
続きを読む「TrendLabs(トレンドラボ)」は、2013年5月29日のブログ記事で、オンライン銀行詐欺ツール「ZBOT」が、この2013年に入って、再来していることを報告しました。「ZBOT」がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「Facebook」を介して拡散しているという報道は、この事実の裏付けの一つと言えます。そして今回、トレンドラボは、自ら拡散機能を備える新たな「ZBOT」の亜種を確認しました。
続きを読むトレンドマイクロは、「Plesk」の旧バージョンに影響を及ぼすエクスプロイトコード(脆弱性攻撃コード)を監視しています。このエクスプロイトコードは、攻撃者が脆弱性の影響を受けた Webサーバを完全に制御することを可能にするものです。Plesk とは、米「Parallels」の人気ホスティング向けコントロールパネルです。今回の脆弱性の対象となる旧バージョンは、既にサポート期限が切れており、修正プログラムが存在しないゼロデイ攻撃の状態となっています。これはつまり、問題のエクスプロイトコードの影響を受ける Plesk の旧バージョンを利用する、すべての Webサイトが被害を受ける危険性があることを意味します。今回確認されたエクスプロイトコードの影響範囲に関しては、Parallels の情報をご参照ください。
続きを読む2013年6月4日のブログでお伝えした国内で発生している正規Webサイトの改ざん被害について、詳しい攻撃手法などの解析を行った上で得られた調査結果を続報としてお伝えします。国内の正規Webサイト改ざん被害ケースは、つい先週の 5月30日のブログ、また、3月18日のブログでもお伝えしていますが、これらのケースとの類似性はあるのでしょうか。
続きを読むパブリッククラウドサービス利用時には、サービス事業者と利用者の相互が、セキュリティの確保に責任を持ち、安全な環境を維持する必要があります。今回は、Amazon Web Services(AWS)の共有責任モデルをベースに、利用者が果たすべきパブリッククラウドサービス上のセキュリティ対策について、10 の役立つヒントを紹介します。
続きを読むパブリッククラウドサービス利用時には、サービス事業者と利用者の相互が、セキュリティの確保に責任を持ち、安全な環境を維持する必要があります。今回は、Amazon Web Services(AWS)の共有責任モデルをベースに、利用者が行うべきパブリッククラウドサービス上のセキュリティ対策について、10 の役立つヒントを紹介します。
続きを読む人気のサイトを悪用することは、サイバー犯罪者の常とう手段になっていることは言うまでもありません。トレンドマイクロでは、2013年5月末以降、不正な JavaScript である「JS_BLACOLE.SMTT」の挿入による日本国内の Webサイト改ざん事例を複数確認しています。改ざんされたサイトを閲覧した PC では、端末の状態により、脆弱性を利用した攻撃の被害を実際に受ける可能性があります。トレンドマイクロによる確認の結果、少なくとも 6月3日時点で 40のドメインが改ざんの被害に遭っていることが判明しています。また、弊社のクラウド型セキュリティ基盤「Trend Micro Smart Protection Network」によると、これら改ざんされた 40のドメインに 6月3日時点だけでも、約 6万ものアクセスがあったことを確認しています。
続きを読むトレンドマイクロは、2013年1月15日のブログ記事において、Webアプリケーションフレームワーク「Ruby on Rails」に存在する深刻な脆弱性「CVE-2013-0156」について取り上げました。同記事では、問題の脆弱性を利用した攻撃は確認されていない(当時)こと、しかしこのエクスプロイトコードがフレームワーク「Metasploit」の一部として公開されていることから、今後この脆弱性を利用する攻撃の危険性が高くなるということを指摘しました。つまりこの深刻な脆弱性が利用されることは時間の問題でした。そのためトレンドマイクロは、サーバ管理者に対し、使用している Ruby on Rails に最新の修正プログラムを適用することを強く推奨しました。
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