トレンドマイクロは、これまで ATMマルウェアについて継続的に調査および解析をしており、2017年9月に欧州警察組織「Europol」と共同でリサーチペーパーを公開しました。今回報告する「PRILEX(プリレックス)」および「CUTLET MAKER(カツレツメーカー)」は、10月に新しく報告された ATMマルウェアです。この最新の ATMマルウェアについて、トレンドマイクロの解析に基づいて詳細を報告します。
続きを読むあるものが流行していると判断できる目安は何でしょうか。簡単な目安は、出来の良くない類似品まで市場に出回ったときです。どうやらランサムウェアは、粗悪品が出まわるほど流行してきたようです。
新しく確認された暗号化型ランサムウェアファミリ「ZCRYPT(ズィークリプト)」(「RANSOM_ZCRYPT.A」として検出)の作成者は、Windows XP を対象から除外したか、作成に際して不十分な作業をしたようです。この新しいファミリは Windows の最近のバージョンである Windows7およびそれ以降の Windows しか対象とぜず、後方互換性がありません。「ZCRYPT」は、意図的に古いオペレーティングシステム(OS)を対象から省いたのでしょうか、それともただ中途半端に作成された不正プログラムなのでしょうか。
続きを読むトレンドマイクロは 2013年初旬より、プログラミング言語「AutoIt」を利用するハッキングツールや不正プログラムの増加を確認しており、この点について 2013年5月6日のブログ記事でも報じていました。これらのツールや不正プログラムは、通常、「Pastebin」や「Pastie」などの Webサイトにアップロードされています。さらにブログ記事では、習得が容易な言語という点から、今後より多くの攻撃者が AutoIt を悪用する可能性も指摘していました。実際、この指摘のとおり、現在 AutoIt を利用したより多くの不正プログラムが確認されています。
続きを読む「TrendLabs(トレンドラボ)」は、2013年12月21日、注目すべき特徴を備えた「CryptoLocker(クリプトロッカー)」の亜種を確認しました。それは、ワーム活動の機能を備えるものです。
続きを読むサイバー犯罪者は、ユーザの情報を収集するだけでなく、ファイル等を削除して損害を与えることがあります。なぜなら、ファイルの削除は、情報のみならず金銭的損失につながるからです。「身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)」である「CryptoLocker」はその一例で、データ破壊の脅迫と身代金要求の 2つを組み合わせたことで悪名をとどろかせることになりました。そして、トレンドマイクロは、2013年11月中旬、DWGファイルなど重要な画像ファイルを削除する「VBS_SOYSOS」を確認しました。
続きを読む「TrendLabs(トレンドラボ)」は、2013年5月29日のブログ記事で、オンライン銀行詐欺ツール「ZBOT」が、この2013年に入って、再来していることを報告しました。「ZBOT」がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「Facebook」を介して拡散しているという報道は、この事実の裏付けの一つと言えます。そして今回、トレンドラボは、自ら拡散機能を備える新たな「ZBOT」の亜種を確認しました。
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