2012年10月3日(米国時間)に行われた米国大統領候補者討論会は、多くの人々の注目を集めました。インターネットユーザの間では、バラク・オバマ氏およびミット・ロムニー氏どちらの討論が優勢だったかという議論がいまだに行われています。大統領選挙戦が、11月6日に実施される投票に向けて最後の盛り上がりを迎えようとしていることは明らかであり、最終的にサイバー犯罪者がこの話題に便乗することも疑う余地はありません。
続きを読む「Trendlabs(トレンドラボ)」では、2012年10月初旬、Skype経由で拡散するワーム「WORM_DORKBOT」を確認し、「CounterMeasures」上で第一報を報告しています。この「WORM_DORKBOT」は、「NgrBot」とも呼ばれ、Internet Relay Chat(IRC)経由のワーム感染活動でボットネットを構築し、「分散型サービス拒否(DDoS)攻撃」を実行する「IRCボット型のワーム」として、以前から知られていました。2011年には、このワームによる感染が南米地域で報告されており、各インスタントメッセンジャ(IM)やソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を介した感染活動や個人情報収集も、当時確認されました。
続きを読む「TrendLabs(トレンドラボ)」では、アプリ公式サイト「Google Play」および特定の非公式のアプリ配布サイト上で、Android OS を搭載した端末(以下、Android端末)向けアプリを4つ確認。これらのアプリは、インストールされると、ユーザの承認を得ずに特定の端末情報を入手します。この結果、ユーザは、情報漏えいの被害に遭う可能性があります。今回確認したアプリの1つは、既に Google Play 上からは削除済みですが、非公式のサイト上ではいまだに公開されています。これらのアプリは、2012年11月6日に実施される米国大統領選挙および選挙の2人の候補者、バラク・オバマ氏およびミット・ロムニー氏に便乗して作成されています。なお、ユーザは、これらのアプリを無料でダウンロードすることができます。
続きを読む