トレンドマイクロは、2014年5月、本ブログ上で、Android端末用アプリの不具合が、ユーザ情報の収集や攻撃開始に利用される可能性があることを報告しました。弊社では、”Evernote” の Android版アプリに、この不具合が存在することを確認しました。弊社は Evernote に詳細を報告し、Evernote はこのアプリの Android版を更新することで対応しました。Evernote はまた、Android版「Evernote 5.8.5」で管理をさらに追加し、ユーザを保護しています。「Evernote 5.8.5」より前のバージョンをお使いのユーザは、最新バージョンに更新して下さい。
続きを読むトレンドマイクロは、Windows レジストリ内のすべての不正なコードを隠ぺいする不正プログラムを確認しました。この手法により、不正プログラムは検出を回避し、不正活動を隠ぺいすることが可能になります。「TROJ_POWELIKS.A」として検出されるこの不正プログラムは、実行されるとファイルをダウンロードし、PC上に感染します。この不正プログラムに感染した PC は、別の不正プログラムに感染される恐れがあり、被害はさらに拡大します。また、この不正プログラムは、PC上の情報を収集する機能があるため、サイバー犯罪者が別の攻撃を開始するのに利用される可能性があります。
続きを読むサイバー犯罪に対する最近の取り組みにおける成功例の 1つは、2014年6月初旬の「ZBOT」の亜種「Gameover」のネットワーク閉鎖でしょう。おそらく、この事例により高い重要性を持たせたのは、主要な脅威の 1つである「CryptoLocker」に影響を与えたことです。「CryptoLocker」は、「身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)」として悪名高い不正プログラムです。
続きを読むトレンドマイクロでは、現在確認されている POS(販売時点情報管理)システムへの攻撃について、調査分析を行っています。これまでに確認された POSシステムへの攻撃においては POS端末に POSマルウェアを感染させ、メモリ中の情報を窃取する手口が中心となっています。詳細に関しては以下のリサーチペーパーをご参照ください:
ダウンロードはこちら:『POSシステムへの攻撃 小売り・サービス業界への脅威』 |
弊社では、POSシステムへの攻撃について継続した調査を行っています。ある POSマルウェアを調査していたところ、興味深い検体を確認しました。それは、改良された不正プログラムとGround Lab社のソフトウェア「Card Recon」の非正規版が含まれた圧縮ファイル(拡張子 rar)でした。Card Recon は、国際的なセキュリティ基準である「PCI」に準拠した商用の情報漏えい対策製品「Data Leakage Prevention(DLP)」です。なお、この圧縮ファイル内の不正プログラムは、それぞれ「TSPY_POCARDL.AI」および「SPYW_CCVIEW」として検出されます。
続きを読むトレンドマイクロは、2014年7月、米国のデザイン・テクノロジー系ブログサイト「Gizmodo」のブラジル版が、攻撃者によって改ざんされていたことを確認しました。この攻撃者は、Gizmodo のメインページを改ざんして、スクリプトを追加しました。このスクリプトにより、ユーザは改ざんされた別の Webサイトに誘導されます。この Webサイトは、スウェーデンのサーバにホストされており、ドメインの TLDには「.se」が利用されていました。攻撃者はまた、このスウェーデンにホストされている Webサイトに、WebShellコードをアップロードし、このサーバを制御し続けることを可能にしました。
続きを読む2014年上半期におけるスパムメールの数は、2013年上半期と比較して 60% 増加しました。トレンドマイクロでは、この増加について、いくつかの要因を挙げています。1つは、「DOWNAD」の感染拡大や、「MYTOB」などのスパムメール送信機能を備えた不正プログラムを添付したスパムメールが着実に増加していることです。また、感染を拡大している「UPATRE」やオンライン銀行詐欺ツール「ZBOT」が、不正プログラムをダウンロードする感染媒体として、スパムメールを利用していることも要因の 1つでしょう。2013年のスパムメールの動向として、弊社は、不正プログラム拡散のためにスパムメールが引き続き利用されるだろうと予測しましたが、これは現在も事実のようです。
続きを読むトレンドマイクロは、スマートメータおよび次世代送電網(スマートグリッド)に関連する脅威について、本ブログ上で取り上げてきました。「すべてをつなぐインターネット(IoE):スマートメータの導入」では、スマートメータやスマートグリッドを紹介し、これらがなぜ危険性をもたらすのかについて述べました。次に、「すべてをつなぐインターネット(IoE):スマートメータ、攻撃のシナリオ」では、スマートメータへの攻撃の危険性を検証しました。今回はその最終回です。
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