特定のバージョンの Internet Explorer(IE)に存在するゼロデイ脆弱性が新たに確認され、標的型攻撃に利用されていることが確認されています。Microsoft は、今のところ、この脆弱性について公式の発表をしていませんが、IE 9 および IE 10 の両バージョンが影響を受けるとの報道がなされています。
続きを読むトレンドマイクロでは、2013年に国内で猛威をふるったサイバー攻撃、サイバー犯罪について、日本と海外における脅威動向としてまとめました。2014年も 1ヶ月以上が経過しておりますが、2013年の脅威動向の総括から新たな攻撃への傾向と今後取るべき対策への理解を深めることができます。
- セキュリティラウンドアップレポート:
2013年 年間セキュリティラウンドアップ:金銭を狙う攻撃が世界規模で拡大
http://www.trendmicro.co.jp/2013ASR/DL/?cm_sp=Corp-_-sr-_-2013asr
トレンドマイクロのリサーチ機関「Forward-looking Threat Research(FTR)」に所属するカイル・ウィルホイトは、アメリカ大手メディアNBC外国特派員局長を務めるリチャード・エンゲル氏からロシアで実施する「実験」に参加するように要請を受けました。この実験のために、ハニーポット環境が作成され、ロシアにいるユーザが行うごく普通の作業を再現しました。例えば、インターネット閲覧やEメールの確認、インスタントメッセンジャーの使用などです。この実験の第一目的は、ソチオリンピックが目的でロシアに訪れているユーザが普通の行動をした際に、どれだけ早く乗っ取りなどが特定の端末上で発生するかを確認することにあります。
続きを読むジャストシステム社は、2014年1月28日、同社製日本語表計算ソフト「三四郎」に関連する脆弱性の情報を公表しています。トレンドマイクロでは、この三四郎の脆弱性を利用する攻撃ファイル(エクスプロイト)を入手し分析を行った結果、ゼロデイの脆弱性であったことを確認しました。トレンドマイクロでは、これらの攻撃に使われるファイルを「TROJ_MDROP.TDB」、「TROJ_DROPPER.TDB」などの名称で検出対応しています。
続きを読むトレンドマイクロでは、2013年8月2日付のブログ記事で、フォロワー獲得をかたる詐欺について取り上げました。しかし、2014年1月に確認された詐欺は、良い理由で注目されました。なぜなら、この詐欺では、約束されたものが提供されたからです。ただし、ユーザが受け取ったのはそれだけではありません。
続きを読む米司法省は、2014年1月28日(現地時間)、オンライン銀行詐欺ツールとして悪名高い「SPYEYE」の作成者が SPYEYE の作成および拡散に関連する罪状を認めたことを米連邦裁判所において公表しました(※1)。この作成者である Aleksandr Andreevich Panin は、「Gribodemon」または「Harderman」としても知られていました。トレンドマイクロは、本件に関して米連邦捜査局(FBI)に長期間に渡り捜査協力し、重要な役割を果たしています。弊社は、犯人特定に役立つ「通称」や利用したアカウント情報などを提供しました。この捜査に関わったすべての組織の多大な労力が、今回の成功に導いたといえるでしょう。
続きを読む今までに何度か耳にしている話ですが、「分散型サービス拒否(DDoS)攻撃」では様々な基本的インターネットプロトコルが攻撃に利用されています。今回は、正確な現在時刻を習得するためのプロトコル「Network Time Protocol(NTP)」が DDoS攻撃に利用されている事例です。1月10日、US-CERT は、NTP を利用した「DoSリフレクション(DRDoS)攻撃」について報告しました。日本でもこれを受けて JPCERT/CC から同様の報告が行われています。
NTP は、DNS や HTTP と比較すると、あまり知られていませんが、それらと同様に重要なプロトコルです。NTP は、ネットワークに接続された複数の端末間で時刻を同期するために使用されます。NTP が無いと、PC の時刻設定を手動で行わなければいけなかった時代へ戻ることになります。これらの攻撃に対する対策法は、10年前から知られています。しかし残念なことに、そのような対策法は十分に採用されていないと考えられます。
続きを読む「Yahoo!」は、2014年1月10日(米国時間)、年末から年始にかけて、自社のさまざまな Webサイトで不正な広告が掲載され、ヨーロッパのユーザが感染の被害にあったことを発表しました。この攻撃について、主に次の 2点が報道されました。1つは「何百万人」というユーザが感染の被害にあったこと、もう 1つは、感染した PC が電子通貨「Bitcoin(ビットコイン)」を「発掘(マイニング)」するために悪用されたということです。どちらも少し誇張されているかもしれませんが、メディアも、より具体的な全体像をつかむことができなかったと考えられます。
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