暗号化型ランサムウェア「CERBER」のバージョン 3.0が確認されてから 1カ月後、バージョン 4.0(「RANSOM_CERBER.DLGE」として検出)がリリースされました。トレンドマイクロは、「CERBER」を拡散する「malvertising(不正広告)」キャンペーン 3件、および改ざんされた Webサイトのキャンペーン 1件について追跡し調査を行いました。「CERBER」最新版については、セキュリティリサーチャー Kafeine氏によるランサムウェア広告についての報告にも記載されています。
続きを読む「サービスとしてのランサムウェア(Ransomware as a Service、RaaS)」として「Encryptor RaaS」(「RANSOM_CRYPRAAS.SM(クリプラース)」として検出)が初登場したのは、2015年7月にさかのぼります。この RaaS は、同じく金銭の窃取が目的の「Tox」や「ORX Locker」のような RaaS に匹敵するか、あるいは後継種になるかと予測されました。「Encryptor RaaS」は複数のオペレーティングシステム(OS)に対応し価格設定が手頃であったため、新参のサイバー犯罪者が初めて利用するには好都合であったことなどから、影響範囲が拡大する恐れがありました。この RaaS は、購入者によるカスタマイズによって攻撃手法が多様に変化する、という特徴から、ユーザや企業にとって軽視できない脅威となりました。
続きを読む暗号化型ランサムウェア「CERBER」は、2016年3月に確認されて以来、最も広く拡散している悪名高いランサムウェアの1つとなっています。「CERBER」は、拡散の手法として、クラウドサービスや Windows スクリプト ファイルの利用、あるいはランサムウェア以外の活動「分散型サービス拒否(DDoS)攻撃」の機能などを取り入れてきました。「CERBER」がまん延している理由の一つに、「サービスとしてのランサムウェア(Ransomware as a service、RaaS)」として、絶えず売買されていることが挙げられるでしょう。
続きを読むランサムウェアは、手っ取り早く稼ぐ手段としてサイバー犯罪者の間で依然人気が高いようです。そして、次々に新しいファミリや亜種が拡散されています。今回トレンドマイクロは、暗号化型ランサムウェア「R980」(「RANSOM_CRYPBEE.A」として検出)を新たに確認しました。
続きを読む「身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)」は、今日の脅威状況では既に目新しい脅威ではありません。そして、継続して機能を拡充して被害を拡大させています。「PETYA」「Mischa」「Locky」「7ev3n」「TrueCrypter」といった新しい暗号化型ランサムウェアによる攻撃が日常的にニュースとなっています。しかし今回、興味深い事実が確認されました。暗号化型ランサムウェア「CRYPTESLA」(別名:TeslaCrypt、「RANSOM_CRYPTESLA」として検出)の作成者が活動停止を決め、復号のためのマスターキーを無料で公開したのです。
続きを読む人生で避けられないのは死と税金、と言われますが、サイバー犯罪についても同じことが言えそうです。米国では確定申告の締切が近づき、何百万という人が申告書類を準備している時期です。サイバー犯罪者は、この確定申告という好機を見逃さず利益を得ようと、納税者を狙った様々な攻撃を行っているようです。トレンドマイクロでは、確定申告に関連した、偽の送金指示メール「Business E-mail Compromise(BEC)」の攻撃による被害にあった企業の最近の事例を確認しています。そして今回、インターネット上で恐喝するサイバー犯罪者もこの騒動に加わったようです。
続きを読む“Attention! Attention! Attention!”(注意!注意!注意!)
“Your documents, photos, databases and other important files have been encrypted!”(あなたのドキュメント、写真、データベースその他重要ファイルが暗号化されました!)
「身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)」により、PC上の重要なファイルすべてが暗号化された場合を想像してみてください。その後すぐに「身代金」を要求するメッセージを受け取り、そこには身代金を支払うまで暗号化されたファイルは復号されない、と書いてあります。
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