2013年5月上旬、「OpUSA」と呼ばれる攻撃が仕掛けられました。知名度の高いサイトは、ひとつもオフラインになることはなく、比較的知名度の低いサイトが改ざんおよび書き換えられるといった被害に留まりました。それでも、今回の事例は攻撃者たちがどのように攻撃を仕掛け、OpUSA のような周知された「ハッキング作戦」の結果を主張したかを如実に表しました。トレンドマイクロは、弊社のクラウド型セキュリティ基盤「Trend Micro Smart Protection Network」と攻撃者が利用する「Pastebin」から得た情報を用いて、どのようにこの攻撃が発生したのか、部分的に確認することができました。それは恐らく攻撃者は、前もって改ざんされたサイトを「備蓄」することで、何の前触れもなしに大掛かりな攻撃を実行することを可能にした、ということです。
続きを読むトレンドマイクロでは、スマートフォンのアプリのインストールと混同させる表示を行う不正 Web サイトの攻撃を、継続して確認しています。この攻撃に関しては、2013年2月20日のブログ記事でもお伝えしていますが、日本国内において攻撃手法として定着しつつあるものと言えます。 |
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新たな攻撃が、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「Facebook」や複数のインスタントメッセンジャ(IM)のアプリケーションを介して拡散しています。この攻撃の主な不正活動は、バックドア型不正プログラム「BKDR_LIFTOH.DLF」により実行されます。この不正プログラムにより、攻撃者は感染コンピュータを遠隔操作することが可能になり、さらに2種類のワームもこの攻撃の拡散に利用されます。その1つは、悪名高い「DORKBOT」ファミリの新しい亜種です。
続きを読む2013年5月第1週、米国労働省の Webサイトが改ざんされていたことが確認されました。また、このサイト改ざんから、Internet Explorer(IE)に存在するゼロデイ脆弱性を利用して、不正プログラムを自動的にインストールする、「ドライブバイダウンロード」攻撃への連鎖が行われることも確認しています。
今回確認されたゼロデイ脆弱性は、影響を受けるアプリケーションの範囲がやや限定されており、Microsoft のセキュリティアドバイザリ(英語情報)によると、IE8 のみが対象となります。Windows Vista および Windows 7 の場合、IE9 以上より新しいバージョンに更新することで脆弱性が回避可能です。しかし Windows XP の場合、IE8 が利用可能な最新バージョンとなるため、ゼロデイ脆弱性の影響を受けてしまいます。
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