iOSのアプリ開発および配布は、Appleの厳しい審査によって管理されています。しかしながら、厳格とされる規制を回避する方法は存在します。「Haima」による不正アプリがその例として挙げられますが、その際利用されたのは、企業内配布用アプリの証明書を悪用する手口でした。しかし、必要な証明書を頻繁に変更しなければならないため、経費のかかる手口でした。
続きを読むモバイルの脅威は、さまざまな手法を介してもたらされます。トレンドマイクロでは、長期にわたりサードパーティのアプリストアではもちろんのこと、正規のアプリストアでさえ不正プログラムが存在することについて報告してきました。さらに「SMSメッセージ(以下、テキストメッセージ)」を介して侵入する不正プログラムの存在についても取り上げてきました。そして弊社は、2013年9月12日、さらにもうひとつの手法を利用したモバイルの脅威を確認しました。それは、スパムメール経由でした。
続きを読む偽アプリで利益を上げるためには、まず、ユーザに偽アプリをインストールさせなければなりません。偽アプリの作成者は、人気のある正規アプリに、不必要なコンテンツや、あるいは不正なプログラムさえ埋め込み、正規のアプリを偽装します。そうしたリパックアプリは通常、サードパーティのアプリストアで、無防備なユーザに配布されています。
トレンドマイクロは、そのようなアプリストアを確認しました。中国を拠点とする、iOS向けサードパーティのアプリストア「Haima」は、YouTube、Facebook、Google+、Twitterなどのソーシャル・ネットワーキング・サイトで、リパックアプリを積極的に宣伝していました。彼らは Minecraft、Terraria、また Instagram のようなゲームやアプリの人気に便乗することによってユーザをおびき寄せ、リパックアプリをダウンロードさせます。
続きを読む2011年はAndroid OSの飛躍の年となりました。それと同時に、Android OSを搭載したモバイル端末(以下、Android端末)を標的とした不正プログラムが暗躍した年でもありました。本ブログでも年間を通じて紹介していたとおり、Android端末のユーザ数が増加するにつれて、サイバー犯罪者は、Android端末を狙う不正プログラムを利用してAndroidユーザから利益を得ようとしていたのです。
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