セキュリティに関する 2014年の最大のニュースは、これまでのところ、米大手小売業の大規模な情報流出でしょう。同社においては、クリスマス商戦の始まるブラックフライデー(11月の第4金曜日)を含め、2013年末の数週間に渡って、自社のネットワークに攻撃者が侵入し、POS(販売時点情報管理)システムに不正プログラムをインストールして、約4,000万人の顧客のクレジットカード情報を収集しました。また、氏名や住所、電話番号といった 7,000万人の個人情報も収集されています。トレンドマイクロは「脅威予測-2014年とその後」で、大規模な情報漏えいの発生頻度が上がると予想していました。
続きを読む「Yahoo!」は、2014年1月10日(米国時間)、年末から年始にかけて、自社のさまざまな Webサイトで不正な広告が掲載され、ヨーロッパのユーザが感染の被害にあったことを発表しました。この攻撃について、主に次の 2点が報道されました。1つは「何百万人」というユーザが感染の被害にあったこと、もう 1つは、感染した PC が電子通貨「Bitcoin(ビットコイン)」を「発掘(マイニング)」するために悪用されたということです。どちらも少し誇張されているかもしれませんが、メディアも、より具体的な全体像をつかむことができなかったと考えられます。
続きを読むMicrosoft は、2013年12月5日(米国時間)、特定の捜査当局と連携して「ZeroAccess」を閉鎖したと発表しました。しかし、これが思いがけず、別の有名なボットネット「TDSS」に影響を与えることになりました。
続きを読む2013年12月11日(現地時間)、悪名高いオンライン銀行詐欺ツールである「ZBOT」が、現在 64ビットの PC を対象としていることが報告により明らかになりました。「TrendLabs(トレンドラボ)」の調査で、「TSPY_ZBOT.AAMV」として検出されるいくつかの 32ビット版の「ZBOT」の検体に、「TSPY64_ZBOT.AANP」として検出される 64ビット版の不正プログラムが埋め込まれていたことが確認されました。さらに弊社の調査で、セキュリティ対策製品を回避する手法を含む、その他の注目すべき不正プログラムの活動も確認しました。
続きを読むスパムメールの全体像において、2013年は変化の年でした。
スパムメールの数は、2012年から増加しました。トレンドマイクロは、過去に成功を収めたエクスプロイトキットの減少を目の当たりにしました。スパムメール送信者が利用するさまざま手口により、古いスパムメールもまた新しいものとなりました。従来型のスパムメールもいまだ存在する一方、弊社は、スパムメール送信者が検出を回避し、より多くのユーザに被害を与えることができるようにしたいくつかの「改良」も確認しました。さらに弊社は、より多くの不正プログラムを拡散させるために利用されるスパムメールも 2013年初めから確認しました。
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