セキュリティ業界では、Java を狙った新たなゼロデイ脆弱性が判明して以降、この脆弱性について注目しています。このゼロデイ脆弱性は、「スパイ活動」を主な目的としたサイバー攻撃「Nitro」による標的型攻撃で利用される中国の攻撃ツール(「Gondad」または「KaiXin」)から応用されたようです。そして、この脆弱性は、攻撃ツール「BlackHole Exploit Kit」を用いるサイバー犯罪の活動に一役買ったのです。これらの攻撃ツール開発の繋がりが明らかになり始めていますが、Nitro といった一連の標的型攻撃が無くなることはないため、再びこの活動が活発になってきたということではないことを念頭に置いておく必要があります。Nitro の攻撃者は、不正活動が報告された2011年以降から活動を続けているのです。
続きを読む2012年8月末、Oracle Java 7の “Java Runtime Environment (JRE)7 Update 6 ビルド1.7x” に存在する未修正の脆弱性「CVE-2012-4681(JVNTA12-240A)」が、特定のサイトに組み込まれた不正なJARファイルにより利用されたことが確認されました。問題の不正なJARファイルによってこの脆弱性が利用されると、最終的にバックドア型不正プログラムのダウンロードに誘導されることとなります。これにより、実質上、不正リモートユーザが目的とするコマンドをこの脆弱性の被害を受けたコンピュータ上で実行することが可能になります。
このゼロデイのエクスプロイトコードは、Internet Explorer(IE)や Firefox、Opera のすべてのバージョン上で実行されます。また、Metasploitの検証によると、Google Chrome および Safari 上でも実行されると報告されています。
続きを読む「TrendLabs(トレンドラボ)」は、“Adobe Flash Player” の脆弱性「CVE-2012-1535」が標的として悪用されているという報告を受けました。この脆弱性を利用する不正なファイルにより、バックドア型不正プログラムが作成されます。
続きを読むトレンドマイクロは、中国にある高校の Webサイトを狙ったゼロデイ攻撃を確認。問題のゼロデイ攻撃は、Microsoft XML コア サービスに存在する脆弱性を利用していました。今回の攻撃を発見したのは、Microsoft が脆弱性についてのセキュリティ アドバイザリを公開したわずか数日後のことでした。この攻撃を仕掛けた犯人は、中国の江蘇省(こうそしょう)にある高校の入学試験の結果を表示するWebサイトを改ざんしました。このWebサイトには、試験の結果が知りたい学生やその両親、教師など多くの人々が閲覧します。
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前回は、本ブログにて Internet Explorer(IE)の脆弱性「CVE-2012-1875」を狙う「JS_DLOADER.QOA」について脆弱性の解析情報を紹介しました。
本記事では IE に存在する脆弱性「CVE-2012-1889」(Microsoft のセキュリティアドバイザリ (2719615) )を悪用する「HTML_EXPLOYT.AE」の解析結果を紹介します。 |
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Microsoft は、2012年6月13日、6月の定例セキュリティ情報を公開。このセキュリティ情報には、Internet Explorer(IE)に存在する多数の脆弱性「MS12-037」に対する更新プログラムも含まれていますが、これらのセキュリティ情報とは別に、Microsoft は、更新プログラムが公開されていない他のIEの脆弱性についても報告しています。具体的には、Microsoft が報告した「セキュリティアドバイザリ2719615」で、Microsoft XML コア サービスの脆弱性を確認しています。MSXML は、 ユーザに「World Wide Web コンソーシアム (W3C)」に準拠する XML APIセットを提供し、JScript、VBScript および XML 1.0標準アプリケーションの開発を可能にする Microsoft の開発ツールを使用できるようにします。
続きを読む「TrendLabs(トレンドラボ)」では、特定の メールの添付ファイルとしてコンピュータに侵入する不正な Microsoft PowerPoint のファイル(拡張子PPT)を確認。このファイルには、特定のバージョンの Adobe Flash Player で確認されているソフトウェアの脆弱性「CVE-2011-0611」を利用する Flash ファイルが組み込まれています。これにより、バックドア型不正プログラムがユーザのコンピュータ内に作成されます。 |
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