持続的標的型攻撃キャンペーン「LURID」と関連が深い不正プログラム「Enfal」。この更新版が世界的規模でコンピュータ 800台以上に感染している事例が確認されています。Enfal は、特定のサーバと通信することで知られており、攻撃者は、このEnfal を用いて感染コンピュータにアクセスすることができ、また、感染コンピュータを完全制御さえすることが可能となります。
続きを読むセキュリティ業界では、Java を狙った新たなゼロデイ脆弱性が判明して以降、この脆弱性について注目しています。このゼロデイ脆弱性は、「スパイ活動」を主な目的としたサイバー攻撃「Nitro」による標的型攻撃で利用される中国の攻撃ツール(「Gondad」または「KaiXin」)から応用されたようです。そして、この脆弱性は、攻撃ツール「BlackHole Exploit Kit」を用いるサイバー犯罪の活動に一役買ったのです。これらの攻撃ツール開発の繋がりが明らかになり始めていますが、Nitro といった一連の標的型攻撃が無くなることはないため、再びこの活動が活発になってきたということではないことを念頭に置いておく必要があります。Nitro の攻撃者は、不正活動が報告された2011年以降から活動を続けているのです。
続きを読むトレンドマイクロは、2012年5月中旬、Yahoo! Mail のユーザが影響を受けると考えられる脆弱性を確認しました。標的型攻撃に関連するメールを解析した際に、「差出人」の欄に含まれる不正な JavaScript を確認。この JavaScript は、メール受信者に対し「Document Object Model (DOM)」型の「クロスサイトスクリプティング(XSS)」を利用した攻撃を仕掛けるものでした。しかし、トレンドマイクロでは、この脆弱性を突く攻撃を再現することができませんでした。この問題について、Yahoo! に連絡を取っており、Yahoo! もまたこの攻撃の再現を試みましたが、不成功に終わりました。しかし一方でYahoo! は、このような問題からユーザを守るために、この不正な JavaScript を検知するフィルター機能を強化しました。
続きを読むシリア国内の紛争が続いているなか、インターネットも重要な役割を果たし続けています。英語ブログ「Malware Blog」上で 2012年2月下旬に報告したように、シリア反体制支持派に対して標的型不正プログラム攻撃が仕掛けられています。同国反体制派の活動家たちはソーシャルメディアを活用し続けていることから、同国政府がソーシャル・ネットワーキング・サービス「Facebook」や動画共有サイト「YouTube」などの認証情報を収集するためにフィッシング攻撃を反体制派活動に対して仕掛けていること(Facebook・YouTube)は当然のことでしょう。米国大手メディア「CNN」は、インターネット電話ツール「Skype」を悪用して拡散している不正プログラムについて報告。トレンドマイクロは、この報道をきっかけに Skype を利用した異なる攻撃を確認しました。
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