トレンドマイクロでは日夜脅威の監視と対応を行っています。その中からさまざまな脅威が利用する高度に開発された攻撃手法に着目しました。ランサムウェアにおいては、新たな暗号化型ランサムウェアファミリ「DARKSIDE(ダークサイド)」が出現する一方で、別のランサムウェアファミリ「CRYSIS」(別名Dharma)を背後で操る攻撃者がハッキングツールキットを一般に公開しました。メッセージ機能を悪用する脅威においては、攻撃対象を絞った標的型メールの送信活動(キャンペーン)を介して情報窃取型マルウェア「NEGASTEAL(ネガスティール)」(別名Agent Tesla)が拡散されました。またファイルレス活動を行う脅威においては、不正マイニングを狙い、コインマイナーが正規アプリケーションにバンドルされ頒布されていることが確認されました。
続きを読むトレンドマイクロが提供する製品「Trend Micro XDR™ Add-on: Apex One SaaS」は、攻撃を初期段階で検出し、発生中のインシデントを視覚化するために必要な可視性を提供します。これは企業のネットワーク防御の維持と解析を行うセキュリティ担当者、いわゆる「ブルーチーム」にとって、非常に有益な情報となります。弊社の「Trend Micro ™ Managed XDR 」チーム(以下XDRチーム)が最近対処したあるインシデントでは、悪意を持った攻撃者が特定の手法を攻撃に組み込んだことが明らかになりました。この攻撃手法は、ブルーチームとセキュリティリサーチャにとって、一連のイベントの解析がより困難化する複雑なものでした。本記事ではXDRチームが特定した複雑な攻撃手法と、特定に至った調査内容について解説します。 (さらに…)
続きを読むトレンドマイクロでは、Xcodeの開発者向けプロジェクト関連で、異常な感染を確認しました。さらに調査を進めたところ、特定の開発者のXcodeプロジェクト全体にソースマルウェアが含まれており、不正ペイロードの取得につながることが判明しました。本記事では、Mac向けマルウェア「XCSSET」に関する調査結果を要約します。この攻撃の詳細については、こちらの技術的詳細から確認可能です。トレンドマイクロでは、最初に侵入するマルウェアを「TrojanSpy.MacOS.XCSSET.A」として、そしてコマンド&コントロール(C&C)に関連するファイルを「Backdoor.MacOS.XCSSET.A」として検出しました。
図1:ソースマルウェアを含むXcodeプロジェクトのサンプルとそのコンテンツの例 (さらに…)
続きを読む昨年2019年、トレンドマイクロは高い人気を集めるInstagramアカウントのプロフィールを乗っ取る攻撃を確認しました。そして2020年10月現在、同様の手口を利用する攻撃が再び増加しています。今回の事例では、攻撃の目的である「アカウントの乗っ取り」は同じでも、新たな誘導手口が用いられています。どちらの攻撃もトルコ語を使用するハッカー集団が関与しており、Instagramからの正規メッセージに偽装したフィッシングメールを介して認証情報を窃取したのちInstagramアカウントを乗っ取っています。
トレンドマイクロではサイバー犯罪対策の一環として、アンダーグラウンドマーケットに対する監視や調査を行っています。アンダーグラウンドマーケットの最新調査結果に関しては本ブログでも、7月14日、15日、16日に連載記事の形で報告いたしておりますが、今回は更にアンダーグラウンド内で構築されるインフラやサービスの実情を深堀調査した結果についても報告してまいります。本記事では、アンダーグラウンドにおけるマーケットプレイスの内情について詳述し、サイバー犯罪者が集うコミュニティで提供される商品やサービスについて、また、アンダーグラウンドのインフラを利用する売り手と買い手がどのように取引を行っているかについて解説します。
「モノのインターネット (Internet of Things、IoT)」を主なターゲットとするIoTマルウェアはいまだにIoTシステム・ユーザにとって警戒すべき脅威であり続けています。トレンドマイクロでは、お客様をIoTマルウェアの脅威から保護するため、IoTマルウェアの活動を継続的にモニタリングし、得られたデータや知見を当社セキュリティソリューション製品の検出精度向上に活用しています。
本記事では、代表的なIoTマルウェアである「Mirai」、「Bashlite」(別名Gadgyt、Qbot、Lizkebab など) 、およびそれらの亜種についてのモニタリングおよびリサーチによって得られたデータを分析した結果の一部を紹介します。また、当社セキュリティソリューション製品でのデータ活用事例について解説します。 (さらに…)
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