2022年6月14日火曜日にAdobe社およびMicrosoft社からの最新のセキュリティアップデートが報告されています。本稿では、この2社が提供する最新のセキュリティアップデートをご紹介します。
続きを読む近年、「Clubhouse」、「Riffr」、「Listen」、「Audlist」、「HearMeOut」など、「音声SNS」と呼ばれるアプリの利用者数はますます増加傾向にあります。今後は全世界で利用者が1日当たり約50万人、月間では約600万人程度も増加するという予測もあるほど、多くの関心を集めています。しかし他のアプリケーションと同様に、これらのアプリもセキュリティリスクが潜んでいる可能性があります。これらのアプリはそれ自体が本質的に悪意のあるものではなく、サイバー犯罪者がこれらのプラットフォームを侵害し悪用することで脅威に発展することに留意する必要があります。
本ブログ記事では、これらの音声SNSアプリ(Clubhouseを中心に、Riffr、Listen、Audlist、HearMeOutを含む)の解析結果から得た知見をもとにこれらのアプリに潜むセキュリティリスクについて実証し解説し、リスク回避の方法としていくつかの推奨事項を共有します。また、スタンフォード大学インターネット監視機関(The Stanford Internet Observatory, SIO)は、本記事に関連する脅威の調査結果を独自に報告しています。
続きを読む2020年1月に公開されたMicrosoftのセキュリティ更新プログラムには、Windows CryptoAPI のなりすましの脆弱性「CVE-2020-0601」への対処が含まれていました。この脆弱性は、米国の国家安全保障局(NSA)によって警告されたもので、CryptoAPIの一部を構成する暗号化ライブラリの1つが楕円曲線暗号(Elliptic Curve Cryptography 、ECC)証明書を検証する方法に存在します。「CurveBall(カーブボール)」または「Chain of Fools」と呼ばれるこの脆弱性は、攻撃者に悪用された場合、偽のコード署名証明書を使用してファイルに署名し、信頼できる正当な送信元から送られたファイルに見せかける可能性があります。
続きを読む2018 年 1 月 15 日の本ブログ記事でお伝えした、SMS を発端とした Android 向け不正アプリ拡散の攻撃ですが、これは複数の日本企業を偽装したキャンペーンの一部であったことが確認されました。このキャンペーンでは、いずれも国内有名企業を偽装した電子メールや SMS により、正規サイトに偽装した不正サイトへの誘導を行うものであり、完全に日本国内の利用者を狙った攻撃と言えます。誘導先の不正サイトは、最終的にバックドア型不正アプリの拡散を目的としています。このように、同一の Android 向け不正アプリを複数の日本企業を偽装した電子メールや SMS により配布する攻撃キャンペーンは、これまでにほとんど例がないものと言えます。
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