2015年4月、急増する数千ものスパムメールを駆使し、マクロを利用した不正プログラム「BARTALEX」が企業を攻撃対象にしていることが確認されました。感染活動では、Microsoft Office の Wordファイルと共に業務内容に関連するソーシャルエンジニアリングの手口を用い、企業への感染を極めて容易にしたようです。この攻撃は、Microsoft Office 関連ファイルのマクロを利用した不正プログラムを用いることで、いかに素早く企業や組織への大きな脅威になるかを浮き彫りしたと言えます。
続きを読むこれまで、日本を標的とするオンライン銀行詐欺ツールとしては、「ZBOT」、「AIBATOOK」、「VAWTRAK」が確認されていました。これらに加えネットバンキングを狙う新たな脅威として、2014年12月に「WERDLOD」が登場しています。この新たな脅威について、本ブログでは既に 2014年12月10日の記事で報じていましたが、今回の記事ではネットバンキングを狙うその巧妙な攻撃手口について解説します。この不正プログラムは、発見当時「TROJ_ARTIEF」、「TROJ_VB」として検出対応されていましたが、その後すぐに検出名を「TROJ_WERDLOD」と改称されました。
続きを読む「UPATRE」ファミリは、最も悪名高いエクスプロイトキットの 1つ「Blackhole Exploit Kit(BHEK)」がその作成者の逮捕により終焉を迎えた後、注目を集めるようになりました。それ以降、「UPATRE」はスパムメールに最も多く添付された不正プログラムの 1つとして知られています。2014年を通してその傾向は続いており、特に第4四半期では大量に確認されました。弊社が公開した 2014年の年間セキュリティラウンドアップでは、スパムメールに関するさまざまな傾向が取り上げており、本稿では詳細を述べます。
続きを読むトレンドマイクロは、2014年、不正なマクロのコードにより拡散されるオンライン銀行詐欺ツール「ROVNIX」に、Windows PowerShell のコマンドシェルが利用されたことを確認しました。11月に確認された攻撃では、PowerShell の機能は直接的には悪用されませんでしたが、今回、「VAWTRAK」が Windows PowerShell の機能を悪用し、また Wordファイルで不正なマクロのコードを利用したことを弊社は確認しました。
続きを読むオンラインショッピングなどの請求書を偽装して不正プログラムを感染させようとするマルウェアスパムの手口は以前から存在しますが、トレンドマイクロではこの 12月8日以降同じ手口のマルウェアスパムが急増していることを確認しました。確認されたマルウェアスパムは、RTF形式の文書ファイルが添付されただけの非常に単純なものです。しかし、トレンドマイクロのクラウド型セキュリティ基盤「Trend Micro Smart Protection Network」の統計では、12月8~9日の 2日間で、添付された不正プログラムが国内の 800台以上から検出されています。
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