Microsoft は、2015年8月18日(米国時間)、サポート中の Windows のすべてのバージョンに適用される定例外セキュリティ情報「MS15-093」を公開しました。この更新プログラムでは、Internet Explorer(IE)に存在する脆弱性「CVE-2015-2502」が修正されます。この脆弱性が利用されると、ユーザが Webサイトに訪れた際、攻撃者はユーザの PC上で任意のコードを実行することが可能となります。改ざんされた Webサイトや標的型メール、不正な広告など、あらゆる感染経路でエクスプロイトが駆使され、この脆弱性の悪用により、ユーザを狙う攻撃が実行される恐れがあります。実際、この脆弱性を悪用した脅威としては、すでに一部「水飲み場攻撃」をもくろんだ利用が確認されています。
続きを読むAndroid に存在する 2つの脆弱性が新たに確認されました。これらの脆弱性が利用されると、携帯電話やタブレットの特定のメッセージ機能がクラッシュしたり、悪用される可能性があります。1つ目の脆弱性「CVE-2015-3839」を利用すると、攻撃者は不正なメッセージをメッセージアプリに挿入することが可能になります。その結果、アプリがクラッシュし、ユーザはメッセージの送受信ができなくなる恐れがあります。もう 1つの脆弱性「CVE-2015-3840」は、「ショート・メッセージ・サービス(SMS)」や「マルチメディア・メッセージング・サービス(Multimedia Messaging Service、MMS)」の送受信のステータスを改ざんする恐れがあります。結果として、ユーザは不正請求を受ける可能性があります。
続きを読む「Thunderbolt」は PC などに周辺機器を接続するための汎用バス規格の 1つです。同様の汎用バス規格の技術としては USB があります。Thunderbolt は Apple と Intel が共同開発した規格であり、特に Apple の Mac OS を搭載した PC で利用されています。セキュリティリサーチャーの Trammel Hudson氏らは、この Thunderboltポートに接続された周辺機器のファームウェアを書き換えて感染させる「Proof-of-concept(PoC、概念実証型エクスプロイト。実際に有効な攻撃ができることを実証している攻撃コード)」を 2014年12月に公開しました。彼らが「Thunderstrike」と名付けたこの PoC が実証した攻撃は非常に危険なものであり、不正プログラムに感染した PC は永続的に遠隔操作を受ける恐れがありました。これに対して、Apple は2015年1月に修正プログラムを公開し、問題は解決したかに見えました。しかし、Hudson氏らは今回また新たな PoC である「Thunderstrike 2」を公開して、まだすべての脆弱性が解決されていないこと、Thunderbolt を狙う脅威はまだ過ぎ去っていないことを実証しました。
続きを読む「ドメイン・ネーム・システム(Domain Name System 、DNS)」のサーバソフト「BIND」は、インターネット基幹で重要な役割を担っています。例えば、13 のルート・ネーム・サーバのほとんどが BIND を使用しています。2015年7月28日、BIND に存在する脆弱性が報告されました。この脆弱性を利用して、攻撃者は不正な TKEYクエリを匿名で送信するだけでサーバをクラッシュさせることが可能です。BIND の開発元「Internet System Consortium (ISC)」は、この脆弱性「CVE-2015-5477」に対するセキュリティ情報を公開し、「Proof-of-concept(PoC、概念実証型エクスプロイト。実際に有効な攻撃ができることを実証している攻撃コード)」が公開されていることをユーザに報告しました。
続きを読むセキュリティ企業「Zimperium zLabs」は、2015年7月下旬、Android端末に存在する脆弱性を確認しました。「Stagefright」として知られるこの脆弱性を利用することにより、攻撃者は「マルチメディア・メッセージング・サービス(Multimedia Messaging Service、MMS)」を介して不正プログラムを携帯端末にインストールすることが可能です。この脆弱性を利用した攻撃は実行可能性が高いため、大きな注目を集めました。
続きを読む2015年7月9日、台湾および香港の Webサイトを改ざんし、Adobe Flash Player の脆弱性を利用して PC に感染する攻撃が確認されました。この攻撃は、「Hacking Team」への攻撃により漏えいした情報で確認された Adobe Flash Player に存在する脆弱性を利用し、最終的に感染 PC に「Remote Access Tool(RAT)」である「PoisonIvy」やその他の不正なファイルをダウンロードします。なお、この攻撃は、Hacking Team への攻撃が確認されてから数日後に確認されました。
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