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標的ネットワークを侵害するクロスプラットフォームのモジュラー型マルウェア「Glupteba」

  • 投稿日:2020年12月23日
  • 脅威カテゴリ:不正プログラム, 脆弱性
  • 執筆:Trend Micro
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トレンドマイクロでは最近、「Glupteba」の亜種(Trend Microでは「Trojan.Win32.GLUPTEBA.WLDR」として検出)を確認しました。Gluptebaは、過去にWindigo作戦に関与したバンキングトロジャンとして知られています。弊社ではまた、MikroTikルータへの攻撃や、自身のコマンド&コントロール(C&C)サーバへの更新に関して調査しました。今回確認されたバンキングトロジャンは、挙動に関して他の亜種との類似点を多く共有しています。前述の検体で特筆すべき点は、トレンドマイクロが最近解析したモジュール型アドウェアの一種「ManageX」(トレンドマイクロでは「Trojan.JS.MANAGEX.A」として検出)を使用していることです。本記事では、コード解析から判明したGluptebaのモジュール性とクロスプラットフォーム機能について解説します。

図1:攻撃の流れ (さらに…)

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正規コミュニケーションアプリに便乗する手口について解説

  • 投稿日:2020年12月23日
  • 脅威カテゴリ:スパムメール, 攻撃手法
  • 執筆:Trend Micro
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本ブログの2020年8月31日の記事では、2020年上半期(1~6月)における国内外での脅威動向分析について報告しました。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による都市封鎖や外出自粛の影響により、多くの企業においてはテレワークが必要不可欠なものとなりました。この急速な変更に対応するため、公私両面でのコミュニケーションに不可欠なツールとしてメッセージングアプリやビデオ会議アプリの需要が一気に高まりました。これらのアプリは、企業に従業員間のコミュニケーションを維持するための手段を提供しましたが、不正活動に新たな技術を統合しようと企てるサイバー犯罪者の関心を引く結果ともなりました。 (さらに…)

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Tags: ランサムウェアセクストーション(性的脅迫)DiscordSlackZoom

CVE-2020-17053: Internet Explorerの新たな脆弱性について解説

  • 投稿日:2020年12月22日
  • 脅威カテゴリ:脆弱性
  • 執筆:Trend Micro
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本ブログ記事では、新たに確認されたInternet Explorer(IE)の脆弱性「CVE-2020-17053」について解説します。トレンドマイクロはこれまでもIE内に存在する脆弱性の解析結果について報告しています。2020年8月には、IEの実行時コンパイラ(JITエンジン: Just-In-Time Engine)の型推論によるエラーが、ゼロデイ脆弱性「CVE-2020-1380」をどのように引き起こしたかについて解説しました。このゼロデイ脆弱性は、ArrayBufferを無効にすることで悪用可能となり、メモリ解放後使用(Use-After-Free、UAF)の脆弱性をもたらします。弊社は、この脆弱性の根本原因を解析しているときに、同様の脆弱性をトリガーする別の方法を見つけました。この方法ではJITエンジンは必要がないため、「CVE-2020-17053」とは別の脆弱性と判断されました。このセキュリティ上の弱点(バグ)は、トレンドマイクロが運営する脆弱性発見コミュニティ「Zero Day Initiative(ZDI)」により2020年9月にMicrosoft社に提出されました。脆弱性としてCVE-2020-17053が割り当てられ、Microsoftは11月にリリースされた月例セキュリティパッチ「Patch Tuesday」にて修正を行いました。 (さらに…)

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Tags: CVE-2020-1380CVE-2020-17053Internet Explorer

2021年セキュリティ脅威予測

  • 投稿日:2020年12月22日
  • 脅威カテゴリ:サイバー犯罪, 統括
  • 執筆:Trend Micro
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2021年を迎えるにあたり、企業は、将来に向けて注力すべき領域や考慮すべき事項等を吟味する必要があります。2020年、多くの企業は新型コロナウイルス(Covid-19)のパンデミックに対応するため、業務機能、クラウドマイグレーション、テレワークのサポート等、さまざまな側面から運用とセキュリティのプロセスを見直す必要に迫られました。こうした状況の中、これまでのセキュリティリスクに加え、2020年に企業が直面した課題だけでなく、今後も続くであろう混乱に対する備えについても懸念が高まっています。 (さらに…)

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「環境寄生」の常態化:2019年国内での標的型攻撃を分析

  • 投稿日:2020年12月18日
  • 脅威カテゴリ:サイバー攻撃, 統括
  • 執筆:セキュリティエバンジェリスト 岡本 勝之
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トレンドマイクロでは、2019年の1年間に確認した、日本国内における「標的型攻撃」に関しての分析を行いました。ネットワークに侵入する攻撃は、法人組織にとっては深刻な被害につながりかねない危険な存在です。トレンドマイクロのネットワーク監視の中では、毎月約1割の監視対象に対してネットワーク侵入の危険性高として警告が行われています。

図:ネットワーク監視における脅威兆候の検出有無と侵入危険度高判定の割合(監視対象100組織中) (さらに…)

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Tags: 標的型攻撃

SolarWinds社製品を悪用、米政府などを狙う大規模サプライチェーン攻撃

  • 投稿日:2020年12月16日
  • 脅威カテゴリ:サイバー犯罪, サイバー攻撃, 速報, 攻撃手法
  • 執筆:Trend Micro
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世界的に広く利用されているネットワーク監視製品のサプライチェーンを攻撃することで実施された高度かつ大規模なサイバー攻撃について各方面で報じられており、当社でもそれらの攻撃を観測しています。この記事では攻撃で利用されたバックドア型マルウェア「Sunburst」の詳細および対策について説明します。 (さらに…)

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Tags: SolarWindsSunburst

Operation Earth Kitsune:新たなバックドア2種と連携する攻撃手法について解説

  • 投稿日:2020年12月10日
  • 脅威カテゴリ:スパムメール, 脆弱性, 攻撃手法
  • 執筆:Trend Micro
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本ブログでは2020年11月24日公開の記事で、バックドア型マルウェア「SLUB」が過去に実施した一連のキャンペーンについて言及するとともに、その後の継続した調査により確認された、SLUBの新たな亜種を含む水飲み場型攻撃経由の新たな拡散活動(キャンペーン)の調査結果をまとめたホワイトペーパーについても要約する形で報告しました。弊社トレンドマイクロは、新たに確認されたキャンペーンを「Operation Earth Kitsune」(アースキツネ)と命名しました。新たなキャンペーンでは、過去のキャンペーンでも使用されたSLUBが多用されていたほか、当該キャンペーンと連携してスパイ活動を行う2種の新たなバックドア型マルウェア「agfSpy」および「dneSpy」の感染も確認されました。これら2種のバックドアは、攻撃者が割り当てる命名規則に倣う形で、最初の3文字を用いて命名されました。

過去に実施した一連のキャンペーンに関する調査では、SLUBは主にデータ窃取の目的に使用されていた一方で、新たなキャンペーンで確認されたagfSpyおよびdneSpyは、データ窃取のほかに感染端末の制御、つまり遠隔操作のためにも使用されていたことが確認されました。本ブログ記事では、新たなキャンペーンで使用されたSLUB、dneSpy、agfSpyの3種のバックドアに関する情報に加え、これらのバックドアが通信するコマンドアンドコントロール(C&C)サーバとの連動性や、Operation Earth Kitsuneに関連する不正活動の詳細について解説します。

図1は、この水飲み場型攻撃におけるバックドア感染までの流れを簡潔にまとめたものです。弊社は、スパイ活動を行うバックドアの通信活動を分析することで、指示を送信する5つのC&Cサーバを特定することができました。

図1:水飲み場型攻撃「Operation Earth Kitsune」の全体像
図1:水飲み場型攻撃「Operation Earth Kitsune」の全体像

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Tags: CVE-2019-1458CVE-2019-5782CVE-2020-0674Operation Earth KitsuneSLUB水飲み場型攻撃

巧妙化するシェルスクリプトの隠蔽手口について解説

  • 投稿日:2020年12月9日
  • 脅威カテゴリ:攻撃手法
  • 執筆:Trend Micro
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PCで複数のコマンドを何度も実行する簡単な方法として、シェルスクリプトがあります。多くのユーザは、ファイル操作やプログラム実行、テキスト印刷を定期的に実施する運用環境においてシェルスクリプトを使用します。WindowsでもLinuxでもシェル(コマンドラインインタープリタ、CLI)が使用できるため、サイバー犯罪者にとっても好都合なツールとなっています。トレンドマイクロではこれまでも、シェルスクリプトを使用して行われた不正活動の事例について報告しています。特に、誤って構成されたRedisインスタンスや露出したDocker APIを悪用したり、感染PC内に存在する別の暗号資産採掘ツール(コインマイナー)を削除したりするなど、Linux環境での事例が目立っています。本ブログ記事では、サイバー犯罪者の手によってシェルスクリプトがどのように変更され、不正活動におけるマルウェアペイロードの開発にどのようにCLIが使用されているかに焦点を当てます。

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Tags: CLILinuxPowerShell

Linuxシステムを狙う不正マイニング戦争

  • 投稿日:2020年12月8日
  • 脅威カテゴリ:不正プログラム
  • 執筆:Trend Micro
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本記事では、暗号資産採掘ツール(コインマイナー)によりLinux システムのリソース盗用を狙う様々なサイバー犯罪者たちによる、冷酷な「戦争」について説明します。Linuxのエコシステムは、他のオペレーティングシステムと比べて安全で信頼性が高いとされています。しかし残念ながら、Google、NASA、そして米国国防省など知名度の高い企業や組織でLinuxシステムの採用が広まるにつれ、攻撃対象としてLinuxを狙うサイバー犯罪者も多くなっています。 特に、システムのリソース盗用による暗号資産採掘(不正マイニング)による利益を狙うサイバー犯罪者にとって、Linuxは中心的な攻撃対象となってしまっているようです。本記事ではまた、オープンAPIを備えたアプリケーションとDocker環境に対応したエントリポイントの移り変わりを含む、不正マイニングの攻撃チェーンについても解説します。 (さらに…)

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Tags: コインマイナーLinux

「新型コロナウイルス(COVID-19)」便乗脅威の最新情報

  • 投稿日:2020年12月7日
  • 脅威カテゴリ:メール, スパムメール, サイバー犯罪, Webからの脅威
  • 執筆:セキュリティエバンジェリスト 岡本 勝之
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※本記事は新型コロナウイルス(COVID-19)に便乗する脅威に関するまとめ記事です。
  最終更新日:12月7日 前回更新日:4月30日 当初公開日:4月9日

また、特に日本国内で確認された便乗脅威に関しては以下のis702の記事でも最新事例を更新しておりますので参照ください。
 is702:【注意喚起】新型コロナウイルスに便乗したネット詐欺などにご注意ください

新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的な流行に便乗したサイバー犯罪者の活動に関し、前回公開の4月30日から11月11日までに確認した最新情報について、情報を更新いたしました。

(さらに…)

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Tags: フィッシング新型コロナウイルス
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