トレンドマイクロは、中国にある高校の Webサイトを狙ったゼロデイ攻撃を確認。問題のゼロデイ攻撃は、Microsoft XML コア サービスに存在する脆弱性を利用していました。今回の攻撃を発見したのは、Microsoft が脆弱性についてのセキュリティ アドバイザリを公開したわずか数日後のことでした。この攻撃を仕掛けた犯人は、中国の江蘇省(こうそしょう)にある高校の入学試験の結果を表示するWebサイトを改ざんしました。このWebサイトには、試験の結果が知りたい学生やその両親、教師など多くの人々が閲覧します。
続きを読む2011年はいわゆる「『情報漏えい』の年」とも言えましたが、2012年の第1四半期の動向を振り返ると、その状況は変化しています。「情報漏えい」に代わり「モバイル」に攻撃の狙いが定められたようです。第1四半期に確認されたモバイルの脅威での事例によって、2012年の予測の 1つとして挙げていた「Android OS を搭載したモバイル端末(以下、Android端末)は、サイバー犯罪者にとって格好の攻撃対象となり続ける」ことが裏付けられました。トレンドマイクロでは、実際に 2012年の第1四半期だけでおよそ 5,000個もの新しい不正な Androidアプリを確認しています。この不正なアプリの急増は、Android端末を利用するユーザ数の増加が原因だと考えられます。
続きを読む2012年3月初旬、改ざんされた WordPress 使用のWebサイトから最終的に情報収集機能を備える「CRIDEX」ファミリに感染する事例を米国に本社を置くセキュリティ企業が報告しました。この攻撃の背後に潜むサイバー犯罪者は、改ざんされたサイトへとユーザを誘導するためにスパムメールを利用。米国の「Better Business Bureau(商事改善協会)」やソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「LinkedIn」などから送信されたように見せかけ、正規のメールを装っていました。確認されたこれらのスパムメールは、ユーザの興味や関心を逆手にとるソーシャルエンジニアリングの手法を用いて、メール本文内のリンクをクリックするように促します。
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