昨年末、各方面で報じられたSolarWinds社製ネットワーク監視アプリケーション「Orion」を侵害した攻撃事例はサイバーセキュリティ業界や世間を震撼させたと同時に、サプライチェーン攻撃に対する注意を世界中で高めさせるきっかけともなりました。サプライチェーンとは「製品が作られて顧客に届くまでの一連の流れ」のことです。冒頭に例示したSolarWinds事例に当てはめた場合、「製品」とはSolarWinds社の「Orion」というソフトウェアであり、それが顧客に届くまでの一連の流れの中で侵害されたということになります。サプライチェーン攻撃の中でも、このようなソフトウェアサプライチェーンを侵害する攻撃自体は目新しいものではなく、実際この種の脅威は以前から確認されてきました。本ブログ記事では、ソフトウェアの開発プロセスを例にサプライチェーンの一連の流れについて解説すると共に、これまでに確認されたソフトウェアサプライチェーン攻撃の事例を織り交ぜながら今後発生する可能性のある攻撃について解説します。
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