トレンドマイクロでは収集された脅威データと実際の調査対応事例などの情報から、脅威動向の分析を行っています。その中で2019年上半期(1~6月)に、一般のモバイル利用者にとっての脅威が拡大傾向にあることがわかりました。今回は2019年上半期脅威動向分析の速報として、特にスマートフォン利用者を狙うSMS経由の攻撃についての状況をまとめます。SMS(ショートメッセージサービス。テキストメッセージ、Cメールなどとも呼ばれる)は携帯電話同士で短いテキストの送受信を行えるようにしたサービスです。このSMS経由で利用者を不正サイトや詐欺などに誘導する攻撃のことを海外では「SMiShing(スミッシング)」とも呼びますが、2018年以降、日本国内でも目立ってきています。
図1:2019年に確認された宅配荷物の不在通知に偽装した不正SMSの例(実際のSMSを元に再構成)
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