「TrendLabs(トレンドラボ)」は、2010年10月に、金融機関の情報を収集する不正プログラム「CARBERP」の注目すべき特徴について言及しました。この不正プログラムは、Windows 7 および Windows Vista に搭載されている「ユーザーアカウント制御(UAC)」の機能を事実上無効にし、管理者権限無しで自身をインストールする機能を備えています。その後2012年、「CARBERP」の不正利用に関与した8人が「Ministerstvo Vnutrennikh Del(ロシア内務省、MVD)」によって逮捕され、転機を迎えました。そしてこの逮捕劇が、「CARBERP」に終わりを告げるものとなるはずでした。
続きを読む攻撃者は、企業や政府関連組織を狙う標的型攻撃と思われる攻撃において、再び休暇シーズンのトピックを利用しているようです。「TrendLabs(トレンドラボ)」では、”PROPOSED CHRISTMAS PARTY 2012.doc” というファイル名を持つ検体を確認しました。トレンドマイクロの製品では、このファイルを「TROJ_ARTIEF.RTN」として検出します。この不正プログラムは、実行されると、受信者に正規の文書ファイルであるように思わせる偽ファイルとして ”temp.doc” を作成します。トレンドラボが確認したこの文書ファイルの内容は、まるで特定の政府関係組織の次回クリスマスパーティの招待状であるように見えます。
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