トレンドマイクロは、2016年 1月、南米ブラジルのアンダーグラウンド市場について解説した「Ascending the Ranks: The Brazilian Cybercriminal Underground in 2015(英語記事)」を公開しました。そのリサーチペーパ-で言及したとおり、南米諸国では、クレジットカード詐欺が横行しています。このクレジットカード詐欺において重要なのが収集したクレジットカード情報の有効性を確認することです。弊社は、クレジットカードの有効性確認を提供する「CheckerCC」という呼ばれる新サービスを確認。このサービスを利用することで、クレジットカード詐欺を実行するサイバー犯罪者の「クレジットカード有効確認」が非常に簡単になります。この確認が「サービス」としてブラジル国内において確認されるのは初めてのことで、月額100レアル(約2,800円。2016年2月29日現在)で販売されています。このサービスを提供するサイバー犯罪者は、ブラジル南東部のサンパウロ市に在住していると考えられています。
続きを読むCryptoランサムウェア(暗号化型ランサムウェア)に狙われる医療機関の報道が最近、複数報告されています。トレンドマイクロでは、この脅威に関して多くの問い合わせを受けています。暗号化型ランサムウェアを含むランサムウェアは、特に新しい脅威でなく、かつての「偽セキュリティソフト(FAKEAV)」から進化したものです。サイバー犯罪者にとっては利用しやすい攻撃であるため、現在では広くまん延しています。加えて、ファイルの暗号化機能により 暗号化型ランサムウェアは特に厄介な脅威へと変貌することになりました。
続きを読む家庭用ルータを悪用して個人情報を窃取することは可能ですが、この事実は、まだほとんどの人に知られていません。サイバー犯罪者は、「DNS設定の変更を行なうトロイの木馬型の不正プログラム(DNSチェンジャー)」を利用することで、あまり目立たないルータ関連のネットワークさえも、有効な手口として駆使する手立てを見出したようです。
続きを読むフィッシング詐欺サイトや通販関連詐欺サイトなど、いわゆる「ネット詐欺」が 2014年を通じ一般のインターネット利用者に被害を与えてきました。その傾向は現在も継続中ですが、トレンドマイクロでは継続して「Apple」のブランドに便乗し利用者の様々な情報を狙う不審なサイトの存在を確認しています。特に 2014年は Apple関連のフィッシング詐欺サイトが、その前年 2013年の 3倍以上に急増(2013年:約23,300件、2014年:78,300件)しており、本ブログでも Apple関連のフィッシング詐欺サイトをツールにより簡易に構築する手口について報告しておりました。
図1:2013~2014年の Apple関連フィッシングサイト数推移
これまでも本ブログで取り上げているように、「偽サイト」もしくは「なりすましECサイト」と呼ばれる詐欺目的の不正サイトによる被害が後を絶ちません。これらの詐欺サイトは一般的なオンラインショッピングサイトを偽装し、利用者を騙して金銭やクレジットカード情報を詐取します。今回トレンドマイクロでは iPhone のアクセサリー販売を偽装した詐欺サイトを確認しました。この詐欺サイトに関して調査を進めた結果、日本国内から少なくとも 6000以上の利用者が誘導されていたこと、この詐欺サイトを設置したサイバー犯罪者は今回確認された詐欺サイトも含めおよそ 7万件ものドメインを取得し悪用していたことが確認されました。
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