クラウドベースの「統合開発環境(Integrated Development Environment、IDE)」が利用可能になる以前は、開発者は通常、必要なツールすべてを自身のローカル環境にダウンロードしておく必要がありました。しかし、DevOpsが浸透し、クラウドの利用が拡大するとともに、今ではIDEによるオンラインでのコーディングが可能になりました。大変便利であるIDEですが、セキュリティ上の懸念はないでしょうか。この質問に回答するために、人気の高い2つのクラウドベースのIDE「AWS Cloud9」と「Visual Studio Online」に焦点を当て考察します。
クラウド市場が急速に成長し、企業のサーバ環境が次々とクラウド環境へ移行してきています。企業がクラウド環境を利用する場合、クラウド事業者とユーザそれぞれの責任範囲を理解し、クラウド事業者がどういったセキュリティ機能を提供しているかを確認することが重要です。例えば、市場シェアを大きく占めている「アマゾン ウェブ サービス(AWS)」では、「責任共有モデル」によってユーザが対応すべき箇所を明確にしており、セキュリティ機能についても複数提供しています。ここでは、企業がこうした AWS環境を利用して公開サーバを構築する際に検討すべき対策について紹介します。
■ AWS が提供する責任共有モデルとは?
AWSの「責任共有モデル」を分かりやすく学ぶため、AWS環境に公開サーバを1台構築した場合を例に見ていきましょう。AWS の責任共有モデルでは、AWS から公開サーバを構築するために必要なインフラが提供されており、インフラのレイヤについては AWS の責任範囲です。
Microsoft はこれまで、新しいバージョンが発売された後でも、既存の製品に対して手厚いサポートを提供してきました。例えば、2001年に発売された Windows XP は 2014年4月まで更新プログラムが配信を公開されていました。しかし、それは過去の話となります。Microsoft からの最近の発表によれば、その方針は徐々に変わりつつあるようです。
続きを読む企業が標的型サイバー攻撃に対処する必要に迫られるのは時間の問題であるというのは誇張ではありません。トレンドマイクロでは、2014年、多くの企業が見えない敵と戦うのを確認してきました。最近の攻撃事例で非常に大規模なものは Sony Pictures への不正侵入でしょう。この攻撃により、大量の情報漏えいなど多くの問題が企業で発生しました。脅威からユーザを保護するセキュリティ企業として、弊社は、見えない敵を “見えるようにする” 努力を続けてきました。2014年のサイバー攻撃から学んだ一番重要なこととは何でしょうか。そして、2015年はそれをどう生かすことができるでしょうか。
続きを読むサイバー犯罪者や攻撃者は、監視の目を逃れ、検出を回避するために、Googleドライブの Webサイトや知名度を利用します。トレンドマイクロでは、ユーザから情報を窃取する手段として Googleドライブを利用した標的型攻撃に関するブログ記事を公開しました。今回の攻撃では、正規の Googleドライブのログインページに手を加え、Eメールの個人情報を収集するために利用されました。これは、2014年5月に実行された複数の Eメールアドレスを狙った攻撃の改良版だと考えられています。
続きを読む