トレンドマイクロは、弊社のクラウド型セキュリティ基盤「Trend Micro Smart Protection Network」のフィードバックにより、「Angler Exploit Kit」および「Nuclear Exploit Kit」が、「Hacking Team」の情報漏えい事例で確認された Adobe Flash Player のゼロデイ脆弱性を利用するエクスプロイトコードを追加し、更新していたことを確認しました。さらに、セキュリティリサーチャーの Kafeine氏によると、「Neutrino Exploit Kit」も、このゼロデイ脆弱性を利用したエクスプロイトコードを追加したようです。
続きを読む2015年6月、不正プログラム「Duqu 2.0」を利用した標的型サイバー攻撃が確認されました。この攻撃の一部として、いくつかのゼロデイ脆弱性を狙った攻撃が利用されました。そのうちの 1つは脆弱性「CVE-2015-2360」で、Microsoft の 6月の定例セキュリティ情報で修正されたばかりのものです(「MS15-061」)。「CVE-2015-1701」と同様、この脆弱性はカーネルモードドライバ「Win32k.sys」に存在します。攻撃者はしばしば「Win32k.sys」を攻撃して、脆弱性を利用した攻撃を緩和するセキュリティ対策製品を回避します。
続きを読むトレンドマイクロは、2015年2月初旬に確認されたAdobe Flash Player に存在する新たなゼロデイ脆弱性「CVE-2015-0313」の解析を続けていましたが、この脆弱性を利用するエクスプロイトコードが感染連鎖の最終でないことを明らかにしました。つまり、「SWF_EXPLOIT.MJST」として検出されるこの不正プログラムは、「BEDEP」ファミリの不正プログラムをダウンロードし、実行します。
続きを読むトレンドマイクロは、2015年2月2日、Adobe Flash Player に存在する新たなゼロデイ脆弱性を報告しましたが、この脆弱性に対応する更新プログラムが Adobe から公開されました。この脆弱性は、Internet Explorer(IE)や Firefox、Chrome など、すべての主要なブラウザを介して攻撃することが可能です。ただし、Chrome はブラウザのサンドボックス機能によって Flash のプラグインから保護されているため、Chrome のユーザはこの攻撃から守られています。なお、この更新プログラムにより、Flash Player の最新バージョンは 16.0.0.305 となりました。
続きを読むトレンドマイクロは、2015年2月2日に本ブログ上で報告した Adobe Flash Player に存在する新たなゼロデイ脆弱性に関して、このゼロデイ脆弱性を利用した攻撃に用いられたエクスプロイトキットを特定する有益な情報を入手しました。Adobe は、この脆弱性「CVE-2015-0313」に関するセキュリティ情報で、今回の脆弱性が現行のバージョンに影響を与えることを報告しています。なお、バージョン 11.x およびそれ以前のバージョンは影響を受けるソフトウェアから除外されました。
続きを読むトレンドマイクロは、Adobe Flash Player に存在するゼロデイ脆弱性を新たに確認し、不正広告(malvertisement)経由で攻撃が実行されていることを確認しました。このゼロデイ脆弱性「CVE-2015-0313」は、Adobe Flash Player の最新バージョンに影響を与えます。弊社の初期解析によると、難読化技術と感染フローの類似性から、この脆弱性は「Angler exploit kit(Angler EK)」を利用して実行された可能性があることが示唆されています。
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