バングラデシュや、ベトナム、エクアドルの銀行を襲ったサイバー銀行強盗事件について多くの報道がなされ論議を呼んでいます。これらの事件ではいずれも、世界中の金融機関で利用されている金融メッセージ通信サービス「国際銀行間通信協会(Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication、SWIFT)」のネットワークが狙われていました。SWIFT が提供するネットワークは、銀行、金融ブローカー、外国為替証拠金(FX)取引業者、投資会社など1万以上の金融機関に利用されています。これら一連のサイバー銀行強盗事件からは、「攻撃者がどのようにして侵入の足掛かりをつくり、取引行使や支払い指示の権限を得たのか」、「どのような不正プログラムを利用したのか」、そして「このような不正活動を検出するために必要なセキュリティ対策は何か」といった問いが提起されます。
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