米国時間2021年12月9日にJava向けのログ出力ライブラリ「Apache Log4j」に潜在するリモートコード実行(RCE)の脆弱性情報が公開されました。以来、数多くの記事で取り上げられたことは、「Log4Shell」と名付けられたこの脆弱性の影響力の大きさを物語っています。Log4jは、コード変更なく簡単にログを提供することから、多くのプログラムに用いられています。これは、攻撃対象領域が広範囲に及ぶことを意味すると同時に、Amazon社、Apple社、Cloudflare社、Google社、Tencent社、Twitter社など、Log4jを用いる多くの有名企業が脆弱性を有する標的組織として狙われる可能性があることを示唆しています。また、Log4jを用いる組み込み機器にまで影響が及ぶため、攻撃対象領域がさらに拡大しています。本ブログ記事では、車載デバイスや車両プロパティの中でもコネクテッドカーに影響するものとして、特に電気自動車用充電器、車載インフォテインメント(IVI)システム、自動車用デジタルキーの3つに焦点を当てます。
続きを読むトレンドマイクロは「ROS-Iコンソーシアム」に参加し、産業用ロボットによるインダストリー4.0アプリケーションにおける安全な開発促進を支援します。
トレンドマイクロが長年にわたって成功を収めている秘訣の1つとして、新たなセキュリティ脅威がどこからやって来るのかを常に注視している点が挙げられます。こうした点からトレンドマイクロでは、現在、ITおよびOT(Operation Technology)の融合に向けた研究開発に注力しています。急成長を続けているこの分野は、IoTデバイスとしてインターネットに接続される中、特に製造業での進歩が著しく、大きな成果を上げています。しかしこのような飛躍の反面、技術的な各種システムが適切に保護されていないなど、セキュリティ上のリスクも懸念されています。
続きを読むトレンドマイクロは、スマートホームやスマートビルディングのような「複雑なモノのインターネット(Internet of Things、IoT)環境」を狙う攻撃シナリオについて調査し、リサーチペーパー「Cybersecurity Risks in Complex IoT Environments: Threats to Smart Homes, Buildings and Other Structures」にまとめました。この調査を通して、複雑なIoT環境にとって不可欠な構成要素であるオートメーションサーバが多数インターネットに露出していることが判明しました。
続きを読むRadio Frequency(ラジオ波、RF)を使用する産業用リモートコントローラは、製造や建設、輸送など、さまざまな産業部門で産業用機械の制御に利用されています。過酷な使用に耐えるような頑丈な作りになっており、安全のために目立つ色が使われています。形状に基づいて分類すると、主に、ベルトに装着するタイプ、手持ちサイズ、ポケットサイズの3種類があり、ボタンやジョイスティックの数はさまざまです。基本的な仕組みは家庭用のリモートコントローラと同様です。リモートコントローラは、コマンドまたはボタン押下に対応したRFをトランスミッタ(TX)で送信し、ガレージの扉やクレーンのような制御対象機器がその信号をレシーバ(RX)で受信します。対象機器は受信した信号をコマンドとして解釈し、扉の開閉や荷物の吊り上げといった操作を実行します。
続きを読むトレンドマイクロは、David Quarta氏と共同で執筆したリサーチペーパー「The Fragility of Industrial IoT’s Data Backbone: Security and Privacy Issues in MQTT and CoAP Protocols」において、マシン・ツー・マシン(M2M)の通信プロトコル「MQTT」および「CoAP」に関する調査結果を公開しました。「MQTT」は産業用アプリケーションにおいて、「CoAP」はIoTや産業用IoTのデバイスにおいて、広く採用されているプロトコルです。攻撃者は、これらのプロトコルの設計および実装上の脆弱性を利用することにより、対象デバイスを「Denial of Service(DoS、サービス拒否)」状態に陥れることが可能になります。また、今回の調査を通して、設定に不備のある数十万台のホストが、認証情報、機密情報および産業に関連した処理データを露出していることも確認されました。
続きを読む「水」および「エネルギー」は重要インフラストラクチャの中でも特に中心的な部門と言えます。どちらの事業部門も、最新技術を取り入れながら、自然資源の利用と供給を効率化するために必要な改善を続けてきました。目下、そのような取り組みは、特に産業用 IoT(Industrial Internet of Things、IIoT)技術の統合による相互に連結されたシステムの構築に向けて進められています。水事業やエネルギー事業におけるこのような継続的開発により、個人および法人は、より効率的で信頼できる資源供給の恩恵を享受しています。しかし一方で、水事業やエネルギー事業に関連する重要システムの保護はますます難しいものとなっています。監視制御システム(Supervisory Control And Data Acquisition、SCADA)やヒューマン・マシン・インターフェイス(HMI)のような重要インフラストラクチャを支えるシステムで発見される脆弱性の増加に従い、重要部門が直面するリスクについて認識することの重要性が高まっています。
続きを読む次世代の移動通信システムとして大々的に宣伝されている 5G は、すでに高速なネットワーク通信を提供している 3G や 4G のような現行の移動通信システムよりも、さらに高い信頼性と高速な通信を可能にします。5G の通信速度は数ギガビット毎秒(Gbps)程度、平均ダウンロード速度は 1 Gbps 程度になると見込まれています。従来の通信システムが世代を重ねながら改善を続けて来たことは、スマートフォンやその他の広く使用されているモバイルネットワーク機器の利便性の向上からも明らかですが、大容量データの送信が可能な 5G は、それらに加え「モノのインターネット(Internet of Things、IoT)」デバイスにも恩恵をもたらすでしょう。
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