2017年2月初旬、いくつかの金融機関で利用するワークステーションがマルウェアに感染したと報告されました。マルウェアは、明らかに正規の Webサイトから拡散されていました。この攻撃は、正規の Webサイトを改ざんし、標的に選んだ各業界組織のコンピュータに感染させることを目的とした、大規模なキャンペーンの一環であったことが判明しました。この手口は通常、「水飲み場型攻撃」として知られています。
続きを読むイタリア企業「Hacking Team」から漏えいしたとされる情報からこれまで未確認だった脆弱性が多数確認されています。中でも、Adobe Flash Player に関する脆弱性については、日本を狙う改ざんWebサイト経由での標的型サイバー攻撃で利用されていた事例を7月14日付の本ブログ記事でお伝えしています。そして今回トレンドマイクロでは、この Adobe Flash Player の複数の脆弱性の利用した攻撃が、日本国内の改ざんされたWebサイト経由で継続して行われている事を確認しました。
続きを読む7月5日、イタリア企業「Hacking Team」から漏えいした情報からエクスプロイトコードが複数確認されたことは既に本ブログでもお伝えした通りです。トレンドマイクロでは、すでにこのエクスプロイトコードがさまざまなエクスプロイトキットに取り込まれていることなどを確認しています。そして、さらに今回トレンドマイクロでは、これらの脆弱性に含まれる「CVE-2015-5119」が日本国内において標的型攻撃の一種である水飲み場型攻撃に悪用されている実態を確認しました。
続きを読む2015年1月、北朝鮮の国営通信社「朝鮮中央通信」(www.kcna.kp)の Webサイト上に不正コードが組み込まれており、不正プログラムが拡散しているとの報道がありました。Webサイト上の写真の 1つには不正プログラムが仕組まれていることが確認され、この Webサイトや関連するページを訪れたユーザを対象にした水飲み場型攻撃の一部となっていると思われます。
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