Google は、2016年3月18日(米国時間)、ルート権限取得(ルート化)用アプリに利用される深刻な脆弱性「CVE-2015-1805」について「Android Security Advisory」で公表しました。この脆弱性は当時危険度評価で中程度と認識されていたもので、2014年4月に Linuxカーネルにおいて修復されたはずでした。しかしその後、2015年2月、この脆弱性の深刻度により、「CVE-2015-1805」として CVE識別番号が割り当てられることになりました。2016年2月には、この脆弱性を突くエクスプロイトコードが確認され、いまだ攻撃に利用可能であることが判明。こうした背景から最も高い危険度へと修正され、Google は、3月16日、この脆弱性に対応する更新プログラムを公開しました。なお、同社は問題の脆弱性を利用するルート化アプリについても削除対応しています。
続きを読む人生で避けられないのは死と税金、と言われますが、サイバー犯罪についても同じことが言えそうです。米国では確定申告の締切が近づき、何百万という人が申告書類を準備している時期です。サイバー犯罪者は、この確定申告という好機を見逃さず利益を得ようと、納税者を狙った様々な攻撃を行っているようです。トレンドマイクロでは、確定申告に関連した、偽の送金指示メール「Business E-mail Compromise(BEC)」の攻撃による被害にあった企業の最近の事例を確認しています。そして今回、インターネット上で恐喝するサイバー犯罪者もこの騒動に加わったようです。
続きを読む2016年3月中旬、米連邦捜査局(FBI)とマイクロソフトは新たな暗号化型ランサムウェア「SAMAS(サマス)」の存在を注意喚起しました。トレンドマイクロではこの新型ランサムウェアについて、2月下旬の時点で情報を入手し既に「RANSOM_CRYPSAM.B」として検出対応済みです。トレンドマイクロのクラウド型セキュリティ技術基盤「Smart Protection Network(SPN)」の統計によれば、この新型ランサムウェアはまだ広く大規模に拡散している状況ではなく、日本への流入も確認されていません。しかし、このランサムウェアの存在に注目が集まりつつある状況のため、現時点で弊社が確認している情報を本稿にてお知らせいたします。
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