2011年の脅威トピックとして、急速に普及を続けるスマートフォン、特に、Android OS を搭載したモバイル端末(以下、Android端末)を標的とした脅威は欠かすことのできないものでしょう。特に、Android端末を標的として不正プログラムの増加の勢いは今後も継続すると考えられます。
続きを読む「TrendLabs(トレンドラボ)」は、2011年8月18日、「DroidDreamLight」と呼ばれる不正プログラムの新しい亜種を公式 Androidマーケットで確認しました。「DroidDreamLight」は、Android OSを搭載したモバイル端末(以下、Android端末)用の正規アプリケーションを「トロイの木馬」化する不正プログラムの通称で、同年5月下旬、この「DroidDreamLight」によりトロイの木馬化されたアプリが公式 Androidマーケットに流通していることで話題になりました。今回確認された「DroidDreamLight」の亜種は既に Androidマーケットから削除されていますが、削除までに50~100回ダウンロードされていたことを確認しています。
続きを読む「TrendLabs(トレンドラボ)」は2011年8月3日、Android OS搭載のモバイル端末(以下、Android端末)でユーザの通話を記録する不正プログラムを確認し、「Malware Blog(英語情報)」上で報告しました。トレンドラボでは、この不正プログラムを「ANDROIDOS_NICKISPY.A」または「ANDROIDOS_NICKISPY.B」として検出し、中国に拠点を置くアプリケーション配布サイトで確認しました。
そしてトレンドラボは、その約1週間後の8月12日、「ANDROIDOS_NICKISPY.A」に関連する他のスパイツールを確認(「ANDROIDOS_NICKISPY.C」として検出)。このAndroid端末を狙う不正プログラムは、招待制にもかかわらずユーザ数の急増で話題を呼んでいるソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「Google+」を装うことが確認されました。
続きを読む前回は、「Data Loss/Leakage(データ消失/漏えい)」について記載しました。今回は、「Account, Service & Traffic Hijacking(アカウント/サービスの乗っ取り)について解説します。 |
現在、世界を席巻している米Appleの最新スマートフォン「iPhone4」。日本でも、ソフトバンクにより、2010年6月24日発売が開始されました。その後、米国で問題視されている受信問題もどこ吹く風の勢いで、iPhone人気は一向に止む気配はありません。米金融情報サイト「Bloomberg Businessweek」によると、同年4月23日現在、日本のスマートフォン市場におけるiPhoneシェアは72%にも及ぶそうです。
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