PC上の動画に注意

金銭などの具体的な利得目的のサイバー犯罪が増え、ユーザを騙す手口がいろいろと考えられています。昨年から目に付くようになった手口としては、動画再生に必要なビデオコーデックと偽って不正プログラムを配布するサイトがあります。このようなコーデック偽装サイトは、映画サイトやアダルト系サイトに紛れ込んでいます。入手した動画ファイルの再生においてコーデックの必要性を訴え、ユーザを騙す手口です。
以下の画像は、コーデック偽装サイトの例です。

例1

moviecodec

例2

tvcodec
 

このところ、このような偽装サイトへのリンクを紹介する投稿が、複数のSNSサイトや動画共有サイトで確認されるようになりました。コーデックを偽装する不正サイトでは「ZLOB」ファミリーの不正プログラムが配布されているケースが多いです。いくつかのケースでは「TROJ_ZLOB.CVK(ゼットロブ)」(パターン 4.358.01で対応済み)を配布するサイトへのリンクが紹介されていました。  

元々、アダルト系サイトなどは不審なイメージがありますが、SNSサイトなどで紹介されると、特に疑いなく信用してしまう可能性は増えるでしょう。サイバー犯罪者はよりユーザを騙しやすい手法を常に探しています。いわゆる「Web2.0」のサービスも狙われていることの実例と言えるかもしれません。