トレンドマイクロは、2013年10月4日の本ブログにおいて、闇市場 Webサイト「Silk Road」が閉鎖されたことを報告。また「Deep Web(ディープWeb)」におけるサイバー犯罪活動をさらに詳しく調査したリサーチペーパを作成してることも記事中で触れましたが、今回そのレポートが公開されました。
・ 「Deep Web とサイバー犯罪」
https://inet.trendmicro.co.jp/doc_dl/select.asp?type=1&cid=118
「ディープWeb」とは、一般にサーチエンジンの巡回プログラムなどで自動的な情報収集が行えない Webサイトを指す用語です。ディープWebは、大抵の場合匿名通信システム「The Onion Router(TOR)」と一意的に関連付けられてきましたが、本ペーパでは、「TOR」や「Invisible Internet Project (I2P)」、「Freenet」のようなもっとも名の知れた「darknet(ダークネット)」や代替として用いられるトップレベルドメイン(TLD)、また「不正TLD」と呼ばれるものなど、匿名かつ追跡不可能なアクセスを保証するいくつかの他ネットワークを紹介しています。そして、サイバー犯罪者たちが商品取引するためにどのようにこれらのネットワークを利用するのかを分析し、販売されている商品と併せてこのディープWeb で開かれている闇市場を調査しました。
これらの闇市場では、非常に多くの種類の商品が販売されているため、サイバー犯罪者からの興味をもっとも沸き立たせた商品に重点を置き、特にロシアなどにおける従来型のアンダーグラウンドフォーラムで確認されるのと同じような商品の価格と比較しました。また本ペーパでは、各セキュリティ関係者が、いわゆる「インターネットの深層」と呼ばれる場所をより積極的に監視するために用いる技法をいくつか説明しています。
ここでは、このペーパからアンダーグラウンドにおける価格設定に関する記述を一部抜粋し、紹介します。
本件の調査に関する全詳細は、以下のリサーチペーパをご参照ください。
・ 「Deep Web とサイバー犯罪」
https://inet.trendmicro.co.jp/doc_dl/select.asp?type=1&cid=118
参考記事:
by Robert McArdle (Senior Threat Researcher)
翻訳:宮越 ちひろ(Core Technology Marketing, TrendLabs)
【更新情報】
2013/12/09 | 14:00 | リサーチペーパのリンク先を英語版から日本語版に更新しました。 |