本ブログ上で、5月末以降オンライン銀行詐欺ツール「URSNIF(アースニフ)」の猛威について2度に渡り報告しました(6月15日記事・7月1日記事)。これらの事例では、スパムメールに添付されている「NEMUCOD」「BEBLOH」「PAWXNIC」などを経由して最終的にURSNIFが拡散されることになります。
続きを読む■ 標的型サイバー攻撃発生時に求められる意思決定の難しさ
100万件以上の個人情報が漏えいした2015年6月の日本年金機構の事件後も、企業を狙う標的型サイバー攻撃の被害は後を絶ちません。標的型サイバー攻撃の侵入方法は93%が標的型メールを発端としており、その内容は非常に巧妙で、標的型サイバー攻撃の脅威を完全に防ぐことは難しいのが現状です。そのため、企業は標的型サイバー攻撃の被害に遭った場合を想定した対策、インシデント対応の体制をあらかじめ整えておくことが不可欠になっています。