トレンドマイクロは、これまで、ツールキットやエクスプロイトキットにみられる多くの改良点を報告してきました。まずサイバー犯罪者たちは、不正プログラムのインストール先であるサーバだけではなく、自分たちの「作品」を守るために多くの時間を費やしています。これはセキュリティ専門家にとってより解析が困難なツールにするためだけではなく、「作品」に関する情報が漏れることを回避するためです。
続きを読むセキュリティ業界では、Java を狙った新たなゼロデイ脆弱性が判明して以降、この脆弱性について注目しています。このゼロデイ脆弱性は、「スパイ活動」を主な目的としたサイバー攻撃「Nitro」による標的型攻撃で利用される中国の攻撃ツール(「Gondad」または「KaiXin」)から応用されたようです。そして、この脆弱性は、攻撃ツール「BlackHole Exploit Kit」を用いるサイバー犯罪の活動に一役買ったのです。これらの攻撃ツール開発の繋がりが明らかになり始めていますが、Nitro といった一連の標的型攻撃が無くなることはないため、再びこの活動が活発になってきたということではないことを念頭に置いておく必要があります。Nitro の攻撃者は、不正活動が報告された2011年以降から活動を続けているのです。
続きを読む今日、Apple製品が大きな人気を博していることは周知の事実であり、毎回、同社製品のリリース前にはニュースにも取り上げられ、発売と同時に華々しく迎えられます。先月同社が発表した次期 OS「Mac OS X Mountain Lion」も、その点では例外ではありません。OS 自体の発売は、2012年夏の終わり頃となる予定ですが、この OS の各機能については、各メディアが既に報じています。
この Mountain Lion のリリース情報に関して、注目を集めている機能の1つが「Gatekeeper」です。この機能では、不正なアプリのダウンロードを避ける方法としてホワイトリスト化を採用しています。つまり、アプリのダウンロード先に応じてアプリケーションの実行を制限する方法です。なお、ダウンロード先の制限は、以下の 3段階に設定することが可能です。
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